日産自動車は奈良日産自動車と共同で、内外装部品のリフレッシュやカスタマイズを施した認定中古車『CUBE Retro Renovation』のトライアル販売を開始する。この中古車は、東京オートサロン2023で参考出品された「CUBE Refreshed & Retro CONCEPT」を基にしている。
日産は、初めて車を購入する若年層などをターゲットに、中古車の魅力を高めるプログラムを進めている。CUBE Retro Renovationは、新車販売終了後も一定の人気のコンパクトカー「キューブ」をベースに、内外装を新品部品でリフレッシュし、専用カスタマイズ部品でレトロ感を加えたモデルだ。オートサロンで公開後、多くの関心を集めたことから、限定販売に至ったという。1月22日から奈良日産で20台が販売される。
顧客の好みや予算に応じて選択可能な更新パッケージが用意されている。「リフレッシュパッケージ」は、傷や劣化した部品を新品に交換し、車両を新車同様の状態に戻する。「カスタムパッケージ」では、シートカバーやホイールカバー、2トーンカラーなどで、より個性的なデザインを実現する。
奈良日産では価格の例として、ベース車両金額:70万円+カスタムパッケージ・スタンダード:57万3698円+リフレッシュパッケージ・スタンダード27万2595円+個別オプション:なし+諸経費:13万9000円=総額:168万5293円としている。車両の改修は奈良日産で実施し、保証は同じく奈良日産の規定に基づく。
トライアル販売で、市場の反応を見極め、今後の事業化やモデル拡大の可能性を探る。日産は東京オートサロン2024でも中古の『マーチ』をベースにしたカスタムカーを参考出品している。