カーライフに関する「社会・経済」トピックスを横断的に発信している当連載。今回は、「ETCマイレージサービス」に焦点を当てる。さて、これは何なのか。まだこれに登録していないというのなら、要熟読!
では早速、「ETCマイレージサービス」とは何なのかを詳しく説明していこう。これは2005年の4月から開始されているもので、今年ですでに18年目を迎えている。で、これへの登録にはお金は一切かからない。登録料も年会費も無料で、何か特別な機材を用意する必要もない。すでにETCを活用していれば、かかるのは登録作業の手間だけだ。
しかしこれに登録しておくと、高速道路の通行料金が還元されることもある。
その仕組みは以下のとおりだ。まずはインターネットにて登録すると、その日に走行した分から早速、支払う高速料金に対してポイントが付与される。そして以後、支払う通行料金に応じて常にポイントが貯まっていく。なおポイントの付き方は道路事業者ごとで異なり、ポイントは道路事業者ごとで貯まっていく(事業者間での合算はできない)。ただし、NEXCO東/中/西日本および宮城県道路公社については、ポイントの付き方は同様で、合算される。
で、気になるのは「どのくらいのポイントが付くか」だが……。
NEXCO東/中/西日本および宮城県道路公社の場合は、支払い額の10円につき1ポイントが貯まる。そしてポイントが一定数貯まると「還元額」に交換でき、その「還元額」を通行料金の支払いに利用できるようになる。
貯まったポイントが、どのくらいの「還元額」になるのかも、NEXCO東/中/西日本および宮城県道路公社の場合で見ていこう。それらでは、1000ポイントで500分、3000ポイントで2500円分、5000ポイントで5000円分の「還元額」に交換できる。5000ポイントは5万円を支払ったときに得られるわけなので、つまりは最大で、10%が還元されるというわけだ。
なお「還元額」への交換は、基本的には自動で成される。5000ポイントが貯まれば、自動的に5000円分の「還元額」が付与される。
ただし、ポイントには有効期限がある。年度末までに付与されたポイントは、翌年度末に消滅する。例えば2023年の4月に付いたポイントは、2025年の3月末に取り消される。
なので年度末が近づいてきたら、少なくとも消滅する分のポイントは、自ら手続きをして「還元額」へと交換したい。手続きは、電話等で行える。
というわけで、4月をスタートとして2年間でざっと1万円以上高速道路の通行料金を支払う可能性があるのなら、「ETCマイレージサービス」に登録しない手はない。
今回はここまでとさせていただく。次回は細かな注意事項と、さらなるメリットについて説明していく。次回の記事も、お読み逃しのなきように。