輸入車・国産車ディーラーで採用が増える「内装コーティング」とは?…エヌイーダブリュー | CAR CARE PLUS

輸入車・国産車ディーラーで採用が増える「内装コーティング」とは?…エヌイーダブリュー

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輸入車・国産車ディーラーで採用が増える「内装コーティング」とは?…エヌイーダブリュー
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コロナ禍をキッカケに他者との接触を避ける移動手段として、マイカー移動や車内テレワーク、車中泊などの増加にともなって、車内クリーニングや除菌・抗菌関連のニーズが急増した。また一方では、1台のクルマに長く乗り続ける長期保有化や中古車購入が増える背景もあり、クルマの「内装ケア関連サービス」は注目のトピックといえる。

そこで、10年前から「内装コーティング」を打ち出し、輸入車・国産車ディーラーで採用が増えている内装コーティング剤「インテリア・ガード」を開発・展開する、エヌイーダブリュー株式会社 代表取締役 船井亮利氏に、同社の商材や考えについて話を聞いた。

「内装コーティング剤」開発のきっかけ

船井代表は昔からクルマが好きで、あるとき内装がホワイトの輸入車を購入。デニムジーズを履いて運転することが多く、気づいたときにはレザーシートにデニムの色移りが…。乗り降りするたび気になり、クルマを購入したディーラーに現車を持ち込んだところ「もう消えませんよ」の一言。まだ1週間しか乗っていなかったこともあり、そのショックは大きくレザーシートの汚れ落としは簡単ではないことを知ったという。その後、船井代表は鈑金塗装事業の経営に携わる機会があり、ボディ外装に施工するガラス系コーティングの存在を知る。その性能に魅力を感じたことが、レザーシートのコーティング剤開発につながっていった。

船井代表は鈑金塗装事業の経営から離れ、独自で内装コーティングの開発に注力。ケイ素化合物を部材に吸着させ、ガラスコーティング状にすることで耐摩耗性、耐水性、防護機能を長期間にわたり形成する内装コーティング剤を開発し、2012年に発売。その後、シートだけでなくドアやトリム、ハンドルなど、車内全体の素材に対応できる内装コーティング剤に進化させた。

船井代表は、自動車ディーラーに飛び込み営業を行い、外装ボディーコーティングの “内装版” として、内装コーティングの魅力を丁寧に説明。地道な訪問営業を続ける中で、高級輸入車ディーラーから内装コーティングの価値を認められ採用。それを機に、複数の輸入車ディーラーでも採用が増えていく。現在では多くの輸入車・国産車ディーラーのほか、空港ロビーのソファやホテル、商業施設のインテリアなどでも使用されているという。

コロナ禍を機にリニューアル

コロナ禍をきっかけに高まった車内の抗菌・除菌ニーズを受け、抗菌・抗ウイルス・防カビ効果を追加。車内・室内の快適空間を長期にわたり持続する内装コーティング剤を開発し、2021年7月から販売している。

コーティング面においては、細菌の増殖を抑制する効果を確認。抗菌面では、エンベロープウイルスやノンエンベロープウイルスに対し、明所でも暗所でも高い効果を示すという。さらに、カビの原因となる70種類以上の真菌に対し、長期間に渡って増殖を抑制する効果もあるとのこと。レザーやファブリック(布)だけではなく、インテリアの各部に至るまで、幅広い素材に対応できる点が特長となっている。またリニューアル発売時に、抗菌製品技術協議会(SIAA)が定めた抗菌性・安全性などの基準をクリアした製品だけに付与できる「SIAAマーク」も取得している。

施工作業はエヌイーダブリューと契約する自動車ディーラーのみ行っている。施工手順は、内装クリーニングを行ったのち、内装コーティング剤を塗布して拭き上げる。車種にもよるが、作業時間は1時間程度。施工作業にはエヌイーダブリュー社による専門的な施工講習が必須とのこと。

船井代表は「内装のあらゆる素材に対応できるのは、いまのところ当社のコーティング剤しかなく、コロナ禍のニーズに応えるべく、抗菌、抗ウイルス、防カビ効果という付加価値を追加しました。多くの輸入車・国産車ディーラーに採用されたことで “内装コーティング” がいよいよ広がっていくのではないかと思っています」と話していた。

エヌイーダブリューは、3月7日(火)から東京ビッグサイトで開催される『第20回 国際オートアフターマーケットEXPO 2023(IAAE2023)』への出展が決まっている。この場にて、「インテリア・ガード」の新製品や多機能カーシャンプーのコンセプトを発表予定。会期2日目の3月8日(水)には、インテリア・ガードアンバサダーでもある、レーシングチーム「TGR TEAM SARD」監督の脇阪寿一氏を迎え、TGR TEAM SARDとの新商品共同開発スタートの発表会も予定している。

《カーケアプラス編集部@金武あずみ》

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