すでに大雪による交通障害が各地で発生しているが、年末年始にかけて帰省やレジャーでドライブの機会は増える。高速道路各社が冬の高速道路走行について注意を喚起している。それらをまとめたので、お出かけの際に参考にしてほしい。
●最新の交通情報を確認
●大雪の際は不要不急の外出を控える
●冬用タイヤを装着
●チェーンを携行
●ゆとり運転
●早めの休憩
●早めの燃料補給
◆高速道路に乗る前
●出発前に道路交通情報を確認すること
高速道路各社や日本道路交通情報センターのウェブサイト、ツイッターなどで道路交通情報を入手する。降雪状況によっては、速度規制や通行止が実施されることもあるので、時間にゆとりのあるドライブ計画を立てること。
大雪の気象予測がある場合や「大雪に関する緊急発表」が出された場合は、不要不急の外出を控える。やむを得ず外出するときは、広域的な迂回、出発時間の変更など、計画を見直す。高速道路各社は大雪時の情報を繰り返し提供するので、最新の天気予報や交通情報を確認すること。
●冬用タイヤで走ること
冬の高速道路では頻繁に気象が変化するので、冬用タイヤを装着する。併せて、タイヤの溝の減り具合など、タイヤのコンディションも出発前にしっかり確認しておくこと。
●チェーンを携行すること
基本的に雪道では、スタッドレスタイヤなどの冬用タイヤを装着、あるいは普通タイヤにタイヤチェーンを装着した状態での走行となる。冬の高速道路では突然の大雪になることもあり、天候や路面状況によっては冬用タイヤでも走行が困難になるので、タイヤチェーンは携行しておく。
大雪特別警報や「大雪に対する緊急発表」が出されるような大雪の時には、全車輪が冬用タイヤでもチェーンを装着しないと走行できない「チェーン規制」が行われる可能性がある。冬用タイヤの装備はもちろん、必ずチェーンを携行すること。特に大型車については、過去の雪道での立往生の実績を踏まえ、必ずチェーンを携行すること。
雪道を走行する際には、早めにチェーンを装着する。併せて、チェーンの付け方も事前に確認(練習)しておくとよい。
◆高速道路を走行中
●ゆとり運転は周囲の模範
雪道の走行では、『急ハンドル』、『急加速』、『急ブレーキ』などの『急』のつく操作は厳禁。滑りやすい雪道でのこういった操作はスリップ事故に繋がる恐れがあるので禁物だ。また、雪道では制動距離が長くなり、乾燥・湿潤路面よりも止まりにくいため、前車との車間距離を十分にとり、スピードは控えめにする。
●休憩もしっかり
休憩をしっかりとって安全運転で。雪道での運転は、晴天や雨天時以上に疲れが溜まりやすくなるため、リフレッシュするためにも、こまめな休憩が必要だ。大雪や吹雪といった悪天候時は、特に目に疲れが溜まりやすい。休憩時には交通情報の入手や、屋根に積もった雪やタイヤハウスの雪を落とすなど車のメンテナンスをしよう。
●早めの燃料の補給
交通規制や事故で渋滞・ストップしても、暖房のためエンジンを切ることは出来ず、予想以上に燃料を消費する可能性がある。
インターチェンジ入口や本線などに設置された情報板、およびハイウェイラジオにより、気象状況などの状況が提供されている。目的地までの情報に注意して走行しよう。
路上で凍結防止剤散布作業や除雪作業を行なっているときがある。雪氷対策作業車との車間距離を十分にとり、後ろをゆっくりと走行すること。
このように控えめの速度、休憩、メンテ、補給、路上作業など、時間のかかる要因は多い。ゆとりを持った計画を。
◆メンテナンス
●タイヤハウスの雪は事故の原因になる
タイヤハウス(車体とタイヤの間)に溜まった雪は氷の塊になることがあり、そうなるとハンドル操作を妨げ、事故の原因にもなりかねない。また、屋根に積もった雪は走行中に塊となって落下する場合もあり、後続車両には危険だ。出発前や途中の休憩時に、雪落しはこまめに行うこと。
●キャリアがゆるまないように!
最近、スキーやスノーボードの落下が非常に多くなっているという。スキー、スノーボードのキャリアはしっかりと取り付けること。スキーの板の取付は、テールを必ず前方にする。途中のサービスエリアでゆるみがないかチェックすること。