そんな中、ドラレコの開発をペースアップし、新製品を続々投入しているセルスター工業。自社工場による国内生産などクオリティの高さも魅力の同社に取材に訪れた。
◆驚異的なペースで普及が進むドライブレコーダー

「昨年から今年に掛けてドラレコは前年同月比で2~3倍という驚異的なペースで需要がアップしています。しかもそのペースはすでに半年以上鈍っていません。これは一過性のブームではなくドラレコがしっかりと定着したことの表れだと感じています。現状ではドラレコの装着率10%程度ですが、将来的には50%程度までは拡大していく市場だと考えています」。
さらにセルスター工業ではドラレコ人気の一因が女性の意識の変化にもあることを感じているという。
「販売店などからの声でも感じているのですが、ドラレコを利用したいと考えている女性ユーザーが増えています。安心感のためにドラレコを付けたいというケースが増えているというのです。シートベルトを装着するのと同様に、ドラレコを取り付けることで安心感を得るという考え方がかなり定着してきているようです」。
特別なユーザーではなく、ドライバーなら誰もが取り付けるアイテムになっていることをうかがわせるこのエピソード。ますますドラレコの装着率がアップすることは間違いなさそうだ。
◆自社工場による国内生産で高品質を堅持する

同社では10年以上前から同社は国内生産を実施、海外生産では得られない数々のメリットを製品にフィードバックしているのだという。メリットのひとつは品質のチェックが徹底できること。それにより徹底した高品質化を図っているのが同社製品の特徴だ。

また市場の声を反映させて次の開発につなげる製品開発のスピード感も自社工場・国内生産ならではの魅力だ。実際に市場からのリクエストを受けて追加機能として採用したのが「パーキングモード」だ。ある販売店から「愛車がいたずらされているので駐車中にドラレコの映像を残せないか?」という相談があったことを受けて、セルスター工業の開発陣が対応。こうしてドラレコのカメラを使った駐車中の監視機能を追加した付加機能が「パーキングモード」だったのだ。
さらに自社工場のメリットのひとつがアフタサービス。三重県にある自社工場では同社製品の修理も手がけている。セルスター工業のルーツとなるバッテリー充電器の生産はすでに40年の歴史を誇るが、かなり古いモデルでも部品さえあれば今でも修理が可能なのだという。高品質な製品を長く使ってもらうことこそが同社の願いでもある。充実のアフターサービスはユーザーが側の安心感に加え、修理を手がけることで製品の弱い部分の解析にもつながり、次の製品開発にフィードバックできるのもメリットのひとつだという。

今年に入って新たに竣工した第2工場が稼動開始。新工場はドラレコ専用工場とし増産体制も急ピッチで整えている。これにより生産規模は従来の1.5倍にまで増強されたという。高品質なドラレコが最新の工場から次々と生み出される体制が整った。
◆最新モデルでは「GPSお知らせ機能」に注目

さらにドラレコの機能として注目なのが「ナイトビジョンVer.2」。高性能・高感度なソニー製のExmor R COMSセンサーの採用で暗い場所でも鮮明な映像を記録できるのが特徴。夜間やトンネル内での映像記録にも対応できる高性能ぶりが魅力となった。
また「パーキングモード」にモーション検知が追加されたのにも注目。別売のアダプターを取り付けることで駐車中録画に対応するこのモデル。従来は常時録画と、イベント(衝撃)を検知した際に映像を記録していたが、新たにカメラの前に何らかの動きがあった場合にも映像記録をはじめる「モーション」にも対応、クルマの前を横切る怪しい人影などにも反応してすぐさま記録するので安心感が高い。最大12時間の録画が可能で駐車中の愛車の監視には絶好だ。
間もなく登場する「CSD-750FHG」をはじめ、ドラレコの開発を加速させているセルスター工業。こちらも東京オートサロンで展示された前後2カメラ搭載の「CSD-790FHG」も急ピッチで開発が進む。さらに2018年から正式な商用サービスがはじまる準天頂衛星によるGPS(QZSS)に対応することでGSPの精度も大幅にアップ、よりピンポイントでのお知らせ機能が利用可能になる。このように同社のドラレコの高性能化は急ピッチで進んでいる、今後のモデルリリースにも期待したい。