【カーオーディオ・マニア】愛車の中でどうやって音楽を聴く? “ ハイレゾ音源 ” を快適な環境で楽しめる「市販AV一体型ナビ」 | CAR CARE PLUS

【カーオーディオ・マニア】愛車の中でどうやって音楽を聴く? “ ハイレゾ音源 ” を快適な環境で楽しめる「市販AV一体型ナビ」

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市販AV一体型ナビの装着例(クラリオン・デモカー)。
  • 市販AV一体型ナビの装着例(クラリオン・デモカー)。
クルマの中で好きな音楽を聴く際の、“ソースユニット”について考察する短期集中連載をお届けしている。今回はその4回目として、『市販AV一体型ナビ』を“音楽再生機器”として使う場合の、その利点や楽しみ方のコツを解説していく。


■“ハイレゾ音源”の普及を受けて、“音”にこだわるモデルが続出!

カーナビゲーションが誕生してから、30年近くが経とうとしている。カーナビは世に出てからほどなくしてカーオーディオと一体化し、車内のオーディオメインユニットとしても機能するようになった。そしてその後も年々進化を続けてきた。データの記録媒体も、CD-ROMからDVD-ROM、HDDへと変遷し、今ではほとんどの機種がメモリーナビとなっている。

そして初登場から相当の年月が経過しているというのに、『市販AV一体型ナビ』の進化は、未だに止まっていない。2017年も新たな特長を携えたニューモデルが多々登場した。

ちなみに近年は、各社がそれぞれの個性を伸長させる傾向が強まっていた。大画面が追求されたモデル、ドライブサポート機能が充実されたモデル、スマホとの連携が深められたモデル等々、各社ごとで前面に押し出されるストロングポイントが異なる、という流れができていたのだが…。

しかしながら2017年モデルにおいては、1つのトレンドが見えてきた。“音”へのこだわりを鮮明にしたモデルの登場が目立ったのだ。

このような流れとなっている理由の1つは、“ハイレゾ音源”が普及したから、だ。より高音質であるとされるそれを車内でも気軽に楽しめるように、それの再生を可能とする『市販AV一体型ナビ』が増えてきた。そして“ハイレゾ音源”の良さをさらに引き出せるように、“音質性能”が磨き上げられた機種が増えているのだ。


■最新の『市販AV一体型ナビ』なら、“ハイレゾ音源”を、より快適な環境で楽しめる。

結果、『市販AV一体型ナビ』は、“ソースユニット”としてもポテンシャルが高まっている。特に、“ハイレゾ音源”を車内で楽しもうとする際にそれが顕著、というわけだ。これまでは「DAP(デジタルオーディオプレーヤー)」やスマホを持ち込む必要があったのだが、そうせずとも“ハイレゾ音源”を再生可能となるので、車内のオーディオシステムをシンプル化できる。つまり、より快適にハイレゾ音源を楽しめるようになるのだ。

例えば、選曲操作等々を大きなナビ画面で確認しながらスムーズに行える。最近では純正ステアリングリモコンに対応している『市販AV一体型ナビ』も多く、そうであればさらに操作性は高まる。

ただし、DAPには音質性能にとことんこだわった機種が多々あり、高音質を追求しようとした場合には、高音質タイプのDAPは威力を発揮する。

とはいいつも、『市販AV一体型ナビ』では“ハイレゾ音源”を良い音で楽しめないか、というと、けっしてそのようなことはない。各社ともこれまで以上に音質性能向上に努めていて、音響パーツに贅を尽くしたり、さらには“音質調整機能”の磨き込みがなされている機種も増えてきた。最新の『市販AV一体型ナビ』を使えば、車載機完結型のシステムで“ハイレゾ音源”を十二分に高音質で楽しめるようになっている。

もちろん、“ハイレゾ音源”以外のソースを楽しむときにおいても、高音質化の恩恵は発揮される。『市販AV一体型ナビ』の“ソースユニット”としての総合力は、ますますの高まりを見せている。


■お使いの『市販AV一体型ナビ』に“サブウーファー出力”が備わっていたなら…。

続いては、これを“ソースユニット”として使いこなすための“コツ”の解説に入っていこう。

『市販AV一体型ナビ』を“ソースユニット”として使う場合の最大の利点は、先にも言及したように、操作性の高さにあるのだが、“カーオーディオメインユニット”として考えたときには、「システム発展性の高さ」も大きなメリットとなる。

もう少し踏み込んで解説しよう。さまざまなシステム発展の形があるが、今回ここでは、「サブウーファーの導入」について考えてみたい。もしもお使いの『市販AV一体型ナビ』に“サブウーファー出力”が備えられていたら、“低音強化”をよりスマートに実行できる。これを活用しない手はない。

スマートに実行できる最大のポイントは、「クロスオーバー調整が可能になること」にある。

“サブウーファー出力”を備えた『市販AV一体型ナビ』では、フロントスピーカーに送る低域信号をカットし、サブウーファーに送る中・高域信号をカットできるようになる。こうすることで、サブウーファーとフロントスピーカーのサウンドが、良好に繋がるようになる。さらには、ドアに取り付けたスピーカーの負担を減らすこともできるので、サウンド全体がクリアにもなる。また、ドアのスピーカーが重低音を発しなくなることにより、ドア内部の鉄板の共振も少なくできる。

『市販AV一体型ナビ』では、そのような利点を発揮する機器が存在している。この購入を検討する際には、“サブウーファー出力”の有り無しもチェックしてみよう。それが備わっている機種をチョイスすると、愛車のサウンドを、もう1ランク向上させることが可能となるのだ。

今回は以上とさせていただく。次回は、『スマホ』を“ソースユニット”として活用することについて考察していく。乞うご期待!

音楽は何で聴く? “ソースユニット”大研究! 第4回『市販AV一体型ナビ』編

《太田祥三》

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