11月5日、群馬大学理工学部桐生キャンパスにおいて“第12回クラシックカーフェスティバルin桐生”が開催された。主催はクラシックカーフェスティバルin桐生実行委員会。毎年この時期に行われるクラシックカーフェスティバルin桐生も今年で12回目を迎えた。一度だけ半日雨にたたられたことがあった以外は、ほぼすべて快晴に恵まれ、それは今年も同様、見事な秋晴れの中開催された。特に今年は“空っ風”もほとんど吹かず、まさに小春日和だったためか、15時の終了間際まで多くに人でにぎわっていた。昨年より1980年以前に生産された国産車及び外国車にまで期間が広げられたことから、これまで以上にエントリーが増加。「一部のオーナーの方にはお断りせざるを得ない状況になってしまった」と主催者。それに対し、当日の来賓あいさつで桐生市長の亀山豊文氏は、「自動車は大好きなのだが、なかなか本物のクルマが買えないのでミニチュアカーを集めている。家でミニチュアカーを見て、1年に一度、ここに来てクラシックカーを見のが本当に楽しみだ」とコメントしたうえで、「私の希望としては街中がクラシックカーフェスティバルの会場になればいいなと思っている。警察が力を貸してくれればもう少し(市街エリアに)広げていけるので、今後、より一層桐生市もこのイベントを盛り上げていきたい」と述べ、エントリー増加への対応も考慮していることを語る。桐生市は1300年の歴史がある織物の街であり、また、モノづくりの街として栄えてきた。平成24年、国の重要伝統的建造物群の保存地区選定を受けるなどで、「街を歩く人が増えてきた」と亀山市長。さらに歴史や文化、自然を知ってもらおうと、様々なイベントも開催している。「例えば夏の桐生八木節祭り、そして、秋のファッションウイークなどで、その最終日がクラシックカーフェスティバルだ。市民はもちろんのこと、県内外から多くの人が来場し、毎年盛大になっている」とし、市としても最重要視しているイベントであるという。実際に今年も2万人以上が来場し、会場となる群馬大学理工学部桐生キャンパスは終始人で溢れていた。参加車両に目を移すと今年も200台以上が参加。特に1970年代前後の日本車が多く目につき、少しお年を召した来場者からは、「懐かしい、昔乗っていたんだ」とか、「これ欲しかったんだよなぁ」という声が、あちらこちらから聞こえていた。毎年特別展示として、様々なクルマをメインステージに展示している。これまでもトヨタ博物館やホンダコレクションホール、SUBARU(スバル)や日産自動車が所有するコレクションからも出展されるほど注目度の高いものだ。今年は、ロータス『47GT』と、『フェアレディZ432R』、そして、ブガッティ『T35T』が展示。特にブガッティは2回ほどエンジンをかける“儀式”が行われ、その時はクルマが見えなくなるほどの人垣で、大いに人気を誇っていた。また、群馬大学理工学部が次世代モビリティの研究開発を進めている『e-COM10』も展示された。会場では車両展示のほかに、フリーマーケット、子供お絵かき大会、金魚すくいをはじめとした様々なイベントや屋台や移動販売も数多く出店していることから、老若男女、家族総出で楽しめるイベントとなっていた。
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