愛車のオーディオの音を、今よりもっと良くしたい、そう思っている方は少なくないはずだ。なのでなんらか手を加えて、システムを良くしたいと考えてみるのだが…。カーオーディオはもろもろが分かりづらい、そう感じて二の足を踏んでいる方もまた、少なからずいるようだ。しかしながら実のところは、そんなに“分かりにくい”わけでもない。というわけで、“分かりにくい”と思われがちな項目の1つ1つを解決していく短期集中連載をスタートさせる。購入場所の解説から、予算のこと、さらにはどのような始め方があるのかまでを、じっくりとご紹介していく予定だ。第1回目となる今回は、「どこで買えるのか」を、詳細に検証していく。■カーオーディオ製品がなんでも手に入る場所とは…。さて、カーオーディオが“分かりにくい”と思われがちな要素の代表格は、「どこに行けば売っているかが分かりにくい」ということではないだろうか。家電品ならば家電量販店に行けば大概は手に入るし、カー用品ならば、カー用品量販店に行けば大体のものを購入できる。欲しいものの多くは、どこに売っているのかを簡単にイメージでき、かつ、それらは気軽に足を運べる場所である。しかしながら、カー用品の1つであるカーオーディオ製品は、カー用品量販店に行けばなんでも揃っているかというと、実はそうでもない。カー用品量販店に行けばエントリーグレードのスピーカーなど一部の製品は販売されてはいるものの、いかなるオーダーにも応えてもらえるお店というと、一部の店舗だけである。では、どこに行けばいいのかと言うと…。答はズバリ、『カーオーディオ・プロショップ』、である(一部の量販店も含む)。ではなぜ、『カーオーディオ・プロショップ』でないとだめなのだろうか。その理由も単刀直入にご説明しよう。それは、「カーオーディオを組み上げ音調整までを行うためには、専門性の高い技術と知識が必要だから」だ。家庭用のオーディオ製品ならば、購入して簡単な配線だけを行えば音が出る。しかしカーオーディオでは、そうはいかない。スピーカー交換を例に取ると、純正スピーカーをはずしてトレードインスピーカーを付けるだけならまだしも、ドア内部の音響的なコンディションを整えていく作業も必要であるし、トゥイーターを取り付けることに関しても、角度や位置を十分に吟味する必要がある。それらを検討して、煮詰めていかないと、製品の性能を引き出すことが難しいのだ。■“ハンドメイド”で楽しんでいる人も少なくないが、専門性の高い趣味であることもまた事実。そして、サウンドチューニングについても高度な専門知識と経験が必要だ。高性能なチューニング機器では、例えば「イコライザー」は“左右独立31バンド”という仕様となっている。これを的確に扱うためには、相当に経験がないと難しい。ちなみに、ハンドメイドで取り付けを行い、サウンドチューニングも自ら行う、という手もなくはない。実際、それを実践している人も多数存在している。しかしながらこれとても、“専門性の高い趣味”という色彩が強い。カーオーディオ・ハンドメイダーの多くは、電動工具等も取り揃え、電気や音に関しての知識も学びながらこれを実行している。ちょっとやってみようと思っても、一朝一夕には上手くできるようにはならない。ハードルの高い趣味なのだ。さらにいうと最近は、ハンドメイドでは手に負えない車種も多くなってきた。純正オーディオがいわゆる“純正マルチ”と呼ばれるタイプだと(メインモニターがエアコン操作パネルも兼ねていたり車両情報の表示モニターとしても機能しているタイプ)、これを取り外すのは困難だ。ハンドメイドが楽しみづらいクルマも増えているのだ。このように、“カーオーディオを組む”、“音を調整する”という作業には、卓越した技術が必要で、専門家のいるお店でないと、製品を扱いきれないのである。■当サイトや、カーオーディオメーカー等のHPに掲載の「ショップリスト」を参照すべし!さて、「カーオーディオ・プロショップ」とは、どこにあるのだろうか。そして、気軽に足を運べる存在なのだろうか。安心して足を運べる「カーオーディオ・プロショップ」を探す手段としてまずお薦めなのは、当サイト『Pushon! Mycar-life』内の『全国カーオーディオショップ検索』をご覧いただくことだ。ここを見ていただければ、お住まいの地域の近くにある優良「カーオーディオ・プロショップ」を見つけだすことが可能だ。または、カーオーディオメーカーや、カーオーディオ製品の輸入代理店のHPを見てみると、それらにもショップリストが掲載されていることが多い。気になる製品があるという場合には、該当メーカーのHPをチェックしてみてもいいだろう。そうして近所のお店を見つけたならば、各店のHPを覗いてみよう。そうすると、それらがどんな雰囲気のお店なのかをなんとなく知ることができる。具体的な“スタートプラン”や、工賃リストを載せているショップも多いので、そのあたりも参考になるはずだ。ある程度様子が分かれば、お店を訪ねるイメージも湧いてくる。なお、初級プランにはどのようなものがあるのか、や、費用の目安については、当短期集中連載の中でも詳しく解説していく予定だ。ただし、「カーオーディオ・プロショップ」には、タイプがさまざまあったりもする。基本的にはどのお店も、いかなるオーダーにも応えてくれるはずではあるが、ご自分の感性に“合う・合わない”という部分も、少なからず出てくるだろう。他の業種でも同様ではあるが、“合う・合わない”は見極めるべきだろう。これについては実際に足を運んでみないとわからない。であるので、まずは気軽に行ってみて、その上で、ご自分にとってしっくりくるかどうかを判断したい。そしてもしもしっくりこないと感じたならば、遠慮なく他のお店にも行ってみよう。いろいろと回った上で、しっくりくるお店を見つけだせばいいのではないだろうか。さて、当短期集中連載の第1回目は、以上を持って終了とさせていただく。次回は、“分かりにくさ”の第2のポイントとなっている、“取り付け工賃”についていろいろと考察していく。乞うご期待。
車をテーマとした映像作品を募集…日本発「第3回 国際自動車映画祭2025」開催 2024.11.24 Sun 17:00 International Auto Film Festa実行委員会は11月19日、第3回目…