ジャガー・ランドローバー(本社:英国・コベントリー、CEO:ラルフ・スペッツ)は、英国中部コベントリーに、ジャガーとランドローバーのクラシックカーのオーナーや愛好家向けに幅広いプロダクトやサービスを提供する施設として「クラシック・ワークス」を新設した。同社のスペシャル・オペレーションズ マネージング・ディレクターであるジョン・エド ワーズは「クラシック・ワークスはジャガー・ランドローバーにとって極めて重要な施設。これは単なる建物ではなくジャガー・ランドローバー・クラシックの中心的存在となり、心を揺さぶる場所となる。オーナーや愛好家にクラシックカーのためのあらゆるサービスを提供し、サポートできる素晴らしい機会となるだろう」と語っている。 敷地面積 14,000平方メートルのジャガー・ランドローバー「クラシック・ワークス」は、同種の施設としては世界最大規模。専用のショールーム・スペースのほか、10年以上前に製造終了となったジャガーおよびランドローバーの全モデルのサービスおよびレストアを行うワークショップ・ベイを 54も設けている。ワークショップは、ランドローバーの「Series I」、「RANGE ROVER CLASSIC」、ジャガーの「E-TYPE REBORN」のレストア・プログラムのための、専用の分解・再製造・組み立てゾーンに分けられ、エンジン・ショップもあるという。クラシック・ワークスには、500台を超えるジャガー・ランドローバー・クラシック・コレクションも保管されている。英国の自動車の歴史が生きたまま保管され、レストアの際には貴重な参考資料にもなるという。コレクションに含まれる車両は、自動車クラブやミュージアムへの貸出にも対応しており、イベントなどでも使用することも可能だ。同社はクラシックカー・ビジネスの成長を支えるため、製造スキルの向上のために多大な投資を行っており、ジャガー・ランドローバー・クラシック創設時から従業員数は倍増している。クラシック・ワークスには 80名以上のスペシャリストが在籍し、その多くが、数十年にわたって該当モ デルの製造に従事してきた経験を持ち、その経験が新施設でも発揮される。同社は2017年末までにスペシャリストを120名超までに増員する予定だという。◆純正パーツも万全ジャガー・ランドローバー「クラシック・パーツ」では、10年以上前に生産終了となったモデルの純正パーツを供給する。カタログには現在、3万点を超える保証済みのパーツが掲載されており、同社のネットワークを介して注文できる。最近では、ジャガー「E-TYPE」 および「RANGE ROVER CLASSIC」のパネルと、ジャガー「XJ220」用の新しい「Pirelli P-Zero」タイヤ が追加され、オーナーは再び往年のパフォーマンスを存分に楽しむことができるようになった。このタイヤは「XJ220」用に、ジャガーが唯一認定した「J-Rated」の市販タイヤで、当時のエンジニアリング・チームのメンバーと協力して開発されたものだ。クラシック・ビジネスは、同社の基幹ビジネスと密接に結び付く。3Dスキャンや CADなど最先端の製造技術を活用して、ジャガー「E-TYPE」やランドローバー「RANGE ROVER CLASSIC」のパネルなど、高額のコストがかかってしまうパーツの再現や取り替えなども可能となった。最先端技術を活用した「古いクルマを長く楽しむ」というライフスタイルの提案が、ここ「クラシック・ワークス」から発信されていく。
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