【イベント情報】名車の競演! 今年の夏も「オートモビルカウンシル」が熱い | CAR CARE PLUS

【イベント情報】名車の競演! 今年の夏も「オートモビルカウンシル」が熱い

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テーマは「クラシックミーツ モダン」。クルマ好きにはたまらないイベントだ
  • テーマは「クラシックミーツ モダン」。クルマ好きにはたまらないイベントだ
  • 1977年の東京モーターショーに出展された“ヨタハチ”の「ガスタービン・ハイブリッド」モデル
  • 3年間で550台しか生産されなかった「初代シルビア」
  • レストア後、初公開のプリンス・スカイライン スポーツクーペ(1960年トリノショー出展車)
  • マツダ=ロータリーの原点「コスモスポーツ」
  • あの「ヴァルター ロール」が実際にラリーで使用した「Audi Sport quattro S1」
  • 今なお“ワゴンの代名詞”として、根強い人気を誇る「240GL」
  • シトロエンの名車 、2CVの中でも変わり種の1台「4×4 サハラ」も展示予定
いつの時代にも、クルマ好きが愛してやまない名車が存在するが、今年の夏も、日本の自動車マーケットを彩ってきた様々な名車が一堂に会する展示会「オートモビルカウンシル2017」が開催される。

オートモビルカウンシルは、国内外の自動車メーカーとヘリテージカー販売店などが参加する、これまで日本になかったスタイルのイベントだ。それぞれの出展メーカーが、往年の名車から最新モデルへと受け継がれる“フィロソフィー”を語ることで、歴史に敬意を払い、ヘリテージを愉しむ自動車文化を育みたいという考えのもと開催される。ちなみに、「ヘリテージカー」とは、自動車産業が著しい発展を遂げた1950年以降に登場した、将来にわたって継承されるべき希少車のことを言う。また、オートモビルカウンシルでは、長年にわたり日本のヘリテージカー界を支えてきた、選りすぐりの販売店による展示販売が行われるのも大きな特徴だ。

中でも、自動車メーカーによるテーマを決めた展示は楽しみの1つ。ここでは、編集部が注目する出展予定の名車について紹介したい。

■トヨタ

・スポーツ800ガスタービン・ハイブリッド

1977年の東京モーターショーに出展された“ヨタハチ”の「ガスタービン・ハイブリッド」モデル
トヨタスポーツ800は、1965年から1969年にかけて製造された小型のスポーツカー。「ヨタハチ」の通称で呼ばれ、超軽量構造と空気抵抗の少なさで、非力ながら優れた性能を発揮したことで知られる。ホンダのSシリーズとは好敵手として並び称され、日本製小型スポーツカーの秀作として評価が高い。今回展示される「ガスタービン・ハイブリッド」は、ハイブリッドカーの試作車として、ヨタハチのボディに、ガスタービンエンジンと電気モーターによるハイブリッドシステムを組み込んだ車両で、1977年の東京モーターショーにを出展されたもの。ノーマル車との外観上の違いは、ボンネットに大型のエアスクープを備えた点になる。

■ニッサン

・ニッサン・シルビア CSP311型

3年間で550台しか生産されなかった「初代シルビア」
1965年4月に発売された「初代シルビア」のことで、車名はギリシャ神話の“美しい女神”に由来する。その名にふさわしい流麗なエクステリアが特徴。フェアレディ1600(SP311型)のエンジンとシャシーをベースに、宝石のカットを思わせるシャープで流麗なボディ、豪華な革内装に至るまでセミハンドメイドで仕上げらた。当時120万円という高価格もあり、1965年から1968年までの3年間に550台あまりが生産されるにとどまった。

・プリンス・スカイライン スポーツクーペ(1960年トリノショー出展車)

レストア後、初公開のプリンス・スカイライン スポーツクーペ(1960年トリノショー出展車)
1960年のトリノショーでデビューした、イタリア人カーデザイナー、ジョヴァンニ・ミケロッティ デザインの車両。従来の国産車には全くなかった高級スポーツクーペで、イタリアのデザインを採用した初の日本車としても知られる。今回の出展車両は、トリノショーに出品されたショーカーそのもの。今年、当時の仕様を忠実に再現するレストア作業を実施しており、レストア後の初公開となるという。また、後の生産車と比較すると、1960年のローマオリンピックを記念したインサイドミラーの五輪マーク、グリルのバッジやエンブレムなどといった微妙な差が見られるのも注目したい点だ。

■マツダ

・コスモスポーツ

マツダ=ロータリーの原点「コスモスポーツ」
1967年5月に2シータークーペモデルとして発売された、世界初の実用・量産ロータリーエンジンを搭載した車両で、マツダのロータリーエンジンの系譜がここから始まった記念碑的モデル。革新的だったのはエンジンだけでなく、当時としては画期的だったワイド&ロー、流線型という美しいデザインとともに若者を魅了した。今回は、開発途中の試作車と、1967年に発売されたマツダ初のロータリーエンジンを搭載した量産車が展示される。

■アウディ

・Audi Sport quattro S1

あの「ヴァルター ロール」が実際にラリーで使用した「Audi Sport quattro S1」
アウディが1981年から世界ラリー選手権(WRC)に投入したAudi Rally quattroの進化形として1984年から導入した車両。アウディは、この2つの車両で、1985年までに23勝を上げるという活躍を見せ、“乗用車のスポーツ4WD”という新しいカテゴリーを切り開いた。今回の展示車両は、WRCで2度のチャンピオンに輝いた伝説のドライバー、「ヴァルター ロール」が実際にラリーで使用した貴重なマシンだ。

■ボルボ

・240GL

今なお“ワゴンの代名詞”として、根強い人気を誇る「240GL」
1974年にデビューし、今なお“ワゴンの代名詞”となっている車両。大人5人と荷物を満載してもゆとりあるユーティリティと、長距離ドライブでも疲れないシートがもたらす快適な運転環境に加え、世界トップクラスの安全性を誇った。このクルマの魅力は、流行を追うことなく真のクオリティだけを追求した哲学と、色褪せること無い機能的な美しさにあり、未だ多くのファンを魅了し続けている。

この他、特別後援企業のカーグラフィックが運営する、CG CLUBブースの展示車両「シトロエン2CV 4×4 サハラ」も必見。このクルマはシトロエンがアルジェリアの油田開発用に生産した4WDモデルで、リアにもう1基フラットツイン・エンジンを追加し、後輪の駆動をこちらで行うという何とも珍しい1台だ。

シトロエンの名車 、2CVの中でも変わり種の1台「4×4 サハラ」も展示予定
オートモビルカウンシルのテーマは「クラシックミーツ モダン」。旧いクルマがたたずみ、真新しい一台が誘惑する空間で、「自動車文化の奥深さ」に会いに行ってみてはいかがだろう。


【開催概要】
AUTOMOBILE COUNCIL 2017
●会期:8月4日(金)~6日(日)
●開催時間
8月4日12時00分~18時00分 プレミアムタイム
特別招待客とプレミアムチケット購入者
8月5日9時00分~18時00分 一般公開
8月6日9時00分~17時00分 一般公開
●会場:幕張メッセ 2・3ホール (千葉市美浜区中瀬2-1)
●主催:AUTOMOBILE COUNCIL 2017実行委員会
《カーケアプラス編集部》

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