東京ビッグサイトにて、2017年3月15日から3日間の予定で行われた第8回国際自動車通信技術展、第15回国際オートアフターマーケットに連動して、15日と16日にレスポンス編集部主催のセミナーイベント「飛び出せ!ミライのクルマ!!」が開催されました。講演テーマは15日が「VR2.0とモビリティ」「機械学習とモビリティ」、16日が「自動車販売ビジネスモデル崩壊のカウントダウン」「レベル3自動運転。クルマの究極のHMIとは何か」でした。まだ実験レベルではありますが、本イベントの取り組みとして、当日の講演ビデオと資料を当日会場に行けなかった読者に対して提供いたします。下記のリンクから、簡単なアンケートに答えていただいたのち、PDF資料をお送りするとともにビデオ画面をお知らせいたします。パソコンやタブレット、スマートフォンでもご視聴になれます。16日14時30分から行われた2日目第2部講演は、エスディーテック株式会社の鈴木啓高取締役CTOに登壇してもらい、「レベル3自動運転の前に課題あり・ヒトとクルマの究極のHMIとは何か」というテーマで講演していただきました。エスディーテック(sdtech)は、日本車にはデザインエンジニアリングのプロ集団が必要だとのビジョンのもと、他社でHMIの実績がある人材が集まって作られたベンチャー企業。にもかかわらず、すでに複数の自動車メーカーやTier1サプライヤーとの直接取引の実績がある注目企業です。CTOを務める鈴木啓高取締役の講演は、大きなアクションと動画を駆使した見ごたえのあるライブでした。簡単な会社紹介ののち、鈴木氏は製品にはふたつの品質があると説きます。機能品質と利用時品質がそれにあたり、日本製品は機能品質に強いが、今後はユーザビリティを含んだ利用時品質も上げるためHMI(ユーマンマシンインターフェース)が重要になると指摘しました。とくに、自動運転とドライバーの介入が交互に起こるレベル2からレベル3の自動車開発においては、交通社会の安全にもかかわる重要なテクノロジーです。そのような視点で、近年のCES(ラスベガスで毎年開かれている家電の展示会。近年は自動車関連テクノロジーの出展が多い)にはさまざまな技術トレンドが展示されるも、「人、ユーザが不在」であると、もうひとつの技術競争の存在を指摘します。後半は、実際のデモをビデオで説明しながら、人とクルマとのコミュニケーションの作り方のポイントを具体的に説明しました。ユーザーインターフェイス構築は才能の領域ではなく、技術の領域であり、機能品質を高めた日本のものづくりの組織でも最高の利用時品質を実現できると感じることができた講義でした。質疑応答含めて約58分間の講演となります。資料とビデオのリンクはこちらから(簡単なアンケートご回答後に表示されます)
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