【自動車豆知識】自賠責の値下げによって車検の値段はどう変わる? | CAR CARE PLUS

【自動車豆知識】自賠責の値下げによって車検の値段はどう変わる?

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車検と聞くと憂鬱になる人もいるかもしれません
  • 車検と聞くと憂鬱になる人もいるかもしれません
  • 車検の明細には、しっかり目を通しましょう
  • 愛車のためにも、たまにはしっかりメンテナンスを
今年の4月以降、9年ぶりに自賠責保険が値下がりとなることがニュースになりましたがご存知でしょうか?一般的な普通車の車検の場合ですと、27,840円から25,830円になるので、2,010円の値下げとなります。

自賠責保険料が値下がりすることによって、車検費用もその分、安くなるはずですが、果たして実際はどうでしょうか?車検をすると、何となく全部でいくらかかったかという点に注意が行きがちで、内訳について詳しく見ている人は少ないのが現実だと思います。

この時期は我が家のクルマが車検という方も多いでしょうから、今回は車検の費用についてわかりやすく説明しましょう。

◆車検とは

そもそも車検とは、何をするものでしょうか?正式には、一定期間ごとに、国土交通省が検査して保安基準に適合しているかどうかを確認するための制度のことを言います。保安基準とは、「クルマが安全に走行できる状態の最低基準」と解釈してもらって問題無いと思います。一般的な乗用車ですと、2年に1回の車検が義務付けられています。車検を受けなければ、公道を走ることができないので仕方なく受けるという人がほとんどではないかと思います。

◆車検の費用の内訳は

では、車検の費用の内訳について見て行きましょう。みなさんは、車検を済ませた後に請求書の中身をキチンと見ていますか?もし、お手元に以前の請求書があるようでしたら、開いて見て下さい。しっかり確認してみましょう。また、内訳をしっかり理解することによって、賢く車検を受けられるかもしれません。

車検の請求書をご覧になって頂くと、項目が大きく2つに分かれているはずです。ひとつは整備代、もうひとつが諸費用。ここで大事になるのが、諸費用の部分です。諸費用の内訳は、自賠責保険、重量税、印紙代、代行手数料という構成になっていて、このうち代行手数料を除く部分を法定費用と言います。以下、法定費用の概略です。

・自賠責保険 車の車種、期間によって金額が決まっています(次回、車検満了日より長くかかっている必要があります)。
・重量税   車の重量にかかる税金。車両の重さによって金額が決まっています。
・印紙代   車検を通すために必要な書類に貼る印紙。検査の受け方によって、若干、値段が変わります(1,100円~1,800円)。

法定費用は、国や保険会社に納めるものですので、どこで車検を受けても金額は変わりません。つまり、冒頭の「自賠責の値下がりで車検が安くなる」はここにつながる訳です。今年の4月以降に車検を受けた場合、前回の明細と比べて法定費用の合計は、普通車であれば2,010円安くなっていなければなりません。税金関係なので金額を変えることはできませんから、重要になるのは、諸費用の中でも代行手数料の部分です。

◆代行手数料に注意!

繰り返しになりますが、この代行手数料の金額には要注意です。文字通り、車検を代わりに受けて、通してくる手間賃ということになります。法定費用と並びの項目で諸費用として扱うので、税金関係と勘違いしてしまう人が多いのです。

あまり無いとは思いますが、悪質な業者では、あたかも法定費用と見せかけて表記したりすることがありますので、しっかり見極める必要があります。また、今回のように、自賠責保険が値下がりした分、代行手数料をその分まるまる値上げする業者もいるかもしれません。

実際、過去の自賠責料金の値下げや、重量税が大幅に値下がりした時など、悪質ともいえる便乗値上げがありましたので、十分、注意をして下さい。代行手数料に関しては、5,000円~10,000円ぐらいの会社が多いように思いますので参考にしてみて下さい。

◆車検を通すには

これまでの説明で、車検は保安基準に適合していることが確認できて、法定費用を納めれば取得できることはおわかり頂けたと思います。つまり、極端な話、自分で陸運局にクルマを持ち込んでも、何も整備していなくても、基準に合っていればオッケーな訳です。一時期、話題になった「ユーザー車検」とは正しくこのことを指します。また、自分で持ち込まなくても、代わりに車検だけ通してきてくれるサービスもあります。この場合ですと、請求書に整備代という項目は無いかもしれませんね。

◆車検の整備、どこまでが適正?

車検をお願いするお店によって、整備代も大きく違う部分です。ディーラーや整備工場に車検をお願いすると、法定費用と同じぐらいの金額がかかるのがこの部分です。では、前述のユーザー車検のように、車検だけ通すのが本当に賢いのか?と言われると、そうとも言い切れません。

車検時の整備にはお金がかかる理由の一つとして、普段よりも詳しくクルマを点検することが挙げられます。ヒトで言うと「人間ドッグ」を受けるようなイメージでしょうか?クルマもヒトと同じで、詳しく検査することによって、重大な病気の芽を早い段階で摘むことができますし、逆に気がつくのが遅くて重症化することもあります。

車検の検査の目的は、最低限の安全基準に適合させることです。一方で、車検の整備の目的は、その基準に適合させることに加えて、予防整備という、先を見越した整備をすることにあります。つまり、少なくとも2年後の車検までは安心して乗れるようにすることです。車検の整備代が少し高額の設定なのには、こういった理由があります。

◆信頼できる整備工場を選びましょう

クルマを維持する上で、車検は大きなイベントの一つです。なるべくお金をかけないようにするのも一つの考え方ですし、信頼できるところで、しっかり見てもらうのもまた一つの考えです。いずれにしても、車検の時にはこうしたいというしっかりした目的をもつことが大切です。

個人的には、2年に一回ぐらいは愛車を隅々までしっかり見てもらうのも、長く大切に乗るには重要なことだと思います。しっかりとした説明を受けて、車検の内容について理解して納得できるようにすることが大事なことです。安心して愛車を預けられる工場と普段から信頼関係を築くのが大切だと思います。
《カーケアプラス編集部》

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