スウェーデンのボルボカーズは1月25日、新型『S90』と『V90』がユーロNCAPの歩行者用自動緊急ブレーキテストにおいて、初の6点満点を獲得した、と発表した。歩行者用自動緊急ブレーキ(AEB Pedestrian)テストは、ユーロNCAPが新設したもの。AEB歩行者テスト項目として、「大人が車の運転席側から道路に飛び出す」場合と、「大人が車の助手席側から道路に歩き出す」状況で、2つのテストを実施する。さらに、「子どもが車の助手席側の駐車された2台の車の間から道路に飛び出す」場合の合計3つの道路横断状況を想定し、歩行者検知システムの性能をテストする。ボルボカーズによると、テストは全て、AEBシステムが介入しなかった場合、致命的な衝突につながる状況を想定しており、実際の路上においても、歩行者に重大な被害を及ぼし、死傷の原因に繋がる状況に該当するという。新型S90とV90をはじめ、ボルボ全車種には「シティ・セーフティ」を標準装備。昼夜を問わず、車両や歩行者、サイクリストなど、前方の潜在的な危険を検知する。ボルボカーグループのボルボカー・セーフティセンター、マリン・エークホルム取締役は、「ボルボ車があらゆる安全条件を満たし、その結果、評価機関が実施する全てのテストに合格できるように取り組んでいる。我々が重視するのは、今までと変わらず、実際に人々が生活する社会での安全性だ」と述べている。