日産自動車は11月29日、同社のアフターセールス事業における新戦略として、コネクテッドカーやパーソナル化の推進により、オーナーシップ体験を高めていくと発表した。日産は、コネクテッドカー技術とビッグデータの利用拡大により、販売会社を通じて新たなサービスを提供し、顧客との関係を強化。将来的には、修理が必要な際は事前に顧客に通知するとともに、サプライチェーン経由で自動的に部品を注文して顧客の来店時に販売店が確実に対応できるようになる。同時にコネクテッドカー技術によりグローバルサプライチェーンも合理化され、ジャスト・イン・タイムの物流体制で工場から販売会社までの製造効率が高まるという。日産では、日本とインドを皮切りに、新車販売時にディーラーオプションでコネクテッド技術の購入を可能とし、2020年までに他の国々にも拡大していく。また日産は、カスタマイズで自動車業界のリーダーとなるべく、パーソナル化とアクセサリーを中心に、アフターセールス事業を強化。フランスのフラン工場で製造中の新型『マイクラ』を皮切りに、ユーザーの選択肢を増やすため製造・設計工程を進化させている。日産では、コネクテッドカーサービスおよびアクセサリー、パーソナル化の推進が日産のアフターセールス事業の成長をけん引し、2022年にはこの3つの取り組みが同事業の収益の25%を占めると見込んでいる。