米国のスタートアップ企業のアンプル(Ample)は、東京都内で電気自動車(EV)用のバッテリー交換ステーション網を展開すると発表した。この取り組みは、東京都環境公社の助成を受け、三菱ふそうトラック・バスおよび三菱自動車との協力のもとで実施される。
アンプルのバッテリー交換システムは、わずか5分で使用済みバッテリーを完全充電済みのものと交換できる革新的な技術だ。この迅速な交換により、商用車両の稼働時間を最大化し、収益損失を最小限に抑えることが可能となる。
また、このシステムは電力網への負荷を軽減しつつ、安定した電力供給を確保できるという利点もある。各ステーションは100台以上の車両をサポートする能力を持ち、東京全域でのEV普及を後押しする。
アンプルは2024年初頭に京都で三菱ふそうとENEOSホールディングスとともにバッテリー交換サービスを開始しており、その成功を受けて今回の東京展開に至った。同社のモジュール式ステーションは、大規模な工事を必要とせず、わずか3日で稼働可能という特徴がある。
三菱ふそうは電気トラックのパイオニアとして、三菱自動車は早くからEVを市場に投入した企業として、日本の電動化をリードしてきた。両社の専門知識とアンプルの技術を組み合わせることで、東京は大都市における大規模電動化の新たな基準を設定することになる。