パテント・リザルトは10月27日、独自に分類した自動車メーカーを対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「自動車メーカー特許資産規模ランキング」を発表した。今回は2015年4月1日から2015年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いて評価し、企業ごとに総合得点を集計した。その結果、トップ3は前年同様、1位 トヨタ自動車、2位 本田技研工業、3位 日産自動車となった。1位トヨタ自動車の注目度の高い特許には、「車両ネットワークシステムのセキュリティ向上に関する技術」や、「エンジンの正転を許容する一方で逆転を禁止する係止装置を備えた車両用変速機」に関する特許などが挙げられる。2位の本田技研工業は、「必要なブレーキ負圧を確保することができると共に、内燃機関によって駆動する補機の駆動を適切に制御することができる車両用制御装置」や「減速時に運転者に違和感を与えないハイブリッド車両」などが注目度の高い特許として挙げらる。3位の日産自動車の注目度の高い特許には「交差点で曲がる際に、他車両の接近を検出して自車両の運転者に注意を喚起する技術」や「電気自動車のバッテリ充電施設の最新情報を、適切に収集することができる充電施設情報管理装置」などが挙げられる。このほか上位10社中では、豊田中央研究所、マツダ、富士重工業、ダイムラーなどが昨年より順位を上げている。