三樹書房は、『トヨタ ランドクルーザー70系 その開発と改良の足跡』を新装版として刊行した。1984年に誕生したランドクルーザー70系は、トヨタの象徴的な4輪駆動車であり、優れた走行性能と耐久性を誇る。
開発当初の目標は、「4輪駆動車の王者としての資質を継承しながら、近代的なスタイルと快適性を備え、乗用車ユーザーにも訴求すること」だった。以降、フルモデルチェンジを行わずとも、多様な要求に応えるための改良が続けられ、発売から40年を迎える現在も愛され続けている。本書では、70系の開発背景、各時代の改良点、そしてその進化の過程を詳細に記録している。
著者の難波毅氏は「あとがき」で、「これほど働いているクルマを、これほど頼られているクルマを、これほど愛されているクルマをほかに知らない」、「環境が悪くなればなるほど生き生きとしてくるクルマ」と評している。
本書は、ランドクルーザー70系の40周年を記念し、2019年刊行版を基にカバーデザインを一新したものである。表紙には40周年記念の正式ロゴが採用されている。ランドクルーザー70系の40年にわたる歩みを振り返る本書は、車両の技術やデザイン、歴史に興味のある読者にとって必読の内容となっている。
『トヨタ ランドクルーザー70系』
その開発と改良の足跡
著者:難波毅
発行:三樹書房
体裁:B5判、上製、272ページ
定価:5500円(本体価格5000円+税10%)
発売:2024年10月30日
目次
序章 ランドクルーザー70系前史
第1章 主査構想 - 開発責任者の70系にかける想い -
第2章 70系開発者たちの証言 - 近代的4 輪駆動車を作る -
第3章 改良を続ける70系 - 製品企画担当者に聞く -
第4章 70系の改良の変遷史 - 絶え間なく進化を続ける -
第5章 特装車 - 顧客の要望を目に見える形に -
新型ランドクルーザー車両概要
生産年表
「ランドクルーザー」「レクサスLX・GX」販売台数