ふと気が付けば今年も残すところあと2週間ちょっとしかない。その年の世相を漢字一文字で表す師走恒例の「今年の漢字」も発表され、2024年は「金」に決まったという。これまで、2000年、2012年、2016年、2021年も「金」で、今回で5回目となるそうだ。
きょうの各紙も京都の清水寺の森清範貫主が巨大和紙に揮毫したカット写真とともに取り上げているが、このうち毎日などの「良くも悪くも『金』」という見出しが言い得て妙である。
今年の漢字はともかくとして、1年を振り返る関連記事も紙面を飾るようになったが、きょうの読売の経済面には「回顧・経済2024」を掲載。そのタイトルは「『中国EVに学ぶもの」として「BYD」の台頭を取り上げており、「車業界が日本の基幹産業であり続けるためには、中国車の台頭を受け止め、技術以外の視点からも彼らを分析すべき時だと感じた」などと警鐘を鳴らているのが興味深い。
そんな中で、2024度補正予算案が、衆院本会議で自民、公明、日本維新の会、国民民主の4党の賛成多数で可決し、衆院を通過した。「103万円の壁」をめぐり、国民民主が求める178万円を目指して来年から引き上げることで合意したほか、ガソリン税に上乗せされている暫定税率も国民民主の主張を受け入れ、廃止で一致したことでその見返りに野党の国民民主などが補正予算案に賛成したことが大きい。だが、合意書には廃止時期を示しておらず、具体的な時期は先送りとなったという。
きょうの読売にも「廃止に伴う税収減を補う財源など、手つかずの議論も残っており、協議が難航する可能性もある」として「具体的な制度設計の議論は来年まで続く」とも指摘しており、ぬか喜びにならなければいいが…。
2024年12月13日付
●補正予算案維国が賛成、部分連合で衆院通過(読売・1面)
●回顧、経済2024 「BYD」台頭、中国EVに学ぶもの (読売・6面)
●日経平均続伸一時4万円台、2カ月ぶり (朝日・7面)
●売れぬ日産遠い再生、横滑り人事責任あいまい、高コスト「ゴーン前」逆戻り(毎日・6面)
●3年1カ月ぶりテスラ株最高値、米規制緩和に期待 (毎日・6面)
●全日空、希望運ぶ万博特別機 (産経・12面)
●トヨタ新型EV来年から欧州へ(日経・15面)
●賃上げ指針「月1万2000円」公表、自動車総連、苦渋の折衷案、トヨタ系・中小企業に配慮(日経・17面)
●今年の漢字「金」五輪・佐渡・裏金・・(日経・39面)