12月2日~5日まで、中国・上海のNational Exhibition and Convention Center 14ホールで開催されているアジア最大規模の国際自動車産業見本市『アウトメカニカ上海 2024』では、幅広い自動車アフターマーケット関連商材のひとつとして、日本では見たことがない手法でドレスアップされたカスタムカーが注目を集めていたので紹介したい。
中国企業のShanghai Jike Technology Co., Ltd(上海吉殻科技有限公司)のブースでは、カーテンで薄暗くしたスペースに展示されたホワイトカラーの車両のドアとボンネットに、蛍光カラーのデザインが浮かび上がって消えたり、点滅したりする動的でエレクトリックな装飾が施されていた。
プロジェクションマッピングとして、ドアやボンネットに映像を投影しているのかと思ったが、ブースのスタッフは「投影ではない」という。独自の水性塗料と電気発光材料を混ぜ合わて作られた、発光する塗膜によって表現されているらしく、遠隔操作で始動や停止が可能。明るい昼間は見えず、夜間は発光する仕組みで、様々な周波数変換モードにより個性的なカスタマイズパターンを実現できるという。参考イメージとして、キャラクターやロゴが発光する壁面展示も行われていた。
案内資料が中国語のみだったため詳細な理解は難しかったが、ベースのボディ塗装を保護しながら、自由度が高い発光模様を表現できるらしく、プロモーション目的の車両装飾としてニーズが期待できる表現手法だろう。エレクトリックな装飾表現に中国らしさが反映されているように感じ、近い将来、電気発光材料が使用された広告宣伝カーを日本で見かける日が来るかもしれない。