12月2日~5日まで、中国・上海のNational Exhibition and Convention Center 14ホールで開催されたアジア最大規模の国際自動車産業見本市『アウトメカニカ上海 2024』に初出展した日本企業の株式会社クリスタルプロセス(広島県東広島市/葛間優太代表取締役社長)は日本で展開中の「メッキ被膜形成剤」によるコーティング技術を、中国をはじめとする各国の来場者たちにアピールしていた。
アウトメカニカ上海2024に初出展したクリスタルプロセスが出品していたメッキ被膜形成剤は、艶がないアルミホイールやブラックカラーの樹脂パーツなどの、平滑な施工面に塗布してポリッシャーで塗り込むことで、メッキ被膜が形成されるコーティング剤。
メッキ被膜が形成されたのち、メッキ施工中の油分を専用のウレタンスポンジで除去したあと、専用のコート剤を塗り込むことで艷やかな仕上がりになる。日本国内ではすでに提供されているコーティング剤だが、今回始めて中国市場向けに訴求されていた。
同社の葛間社長は「ブースで施工実演を行うと、こんなに簡単にメッキ加工ができるのかと、特に中国の方が驚いてくださっている」とコメント。巨大な会場の一角に出展したため、どれだけ訴求できるか不安はあったが想像以上に多くの来場者から良い反応を得られているようで、中国の自動車アフターマーケットで、自社商材が受け入れられる可能性を見出しているようだった。日本発の技術や品質は、中国市場にかぎらずグローバルで訴求力があるようで、葛間社長は“メイド・イン・ジャパン”を強く打ち出して、訴求を強化していきたいと話していた。