“中国でやるからこそ意味がある”JAPIAの模倣品拡散防止のための啓発活動【アウトメカニカ上海2024】 | CAR CARE PLUS

“中国でやるからこそ意味がある”JAPIAの模倣品拡散防止のための啓発活動【アウトメカニカ上海2024】

イベント イベントレポート
“中国でやるからこそ意味がある”JAPIAの模倣品拡散防止のための啓発活動【アウトメカニカ上海2024】
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12月2日~5日まで、中国・上海のNational Exhibition and Convention Center 14ホールで開催されていたアジア最大規模の国際自動車産業見本市『アウトメカニカ上海 2024』では、約35万㎡の会場内に約6,500社の出展者が集結。幅広い自動車アフターマーケットの関連商材が無数に並ぶ様子はまさに圧巻の一言だったが、その中で編集部は、日本から出展している一般社団法人日本自動車部品工業会(以下、JAPIA)のブースを発見した。

JAPIAは日本国内で模倣品拡散防止の啓発活動を行っており、今回のアウトメカニカ上海2024の出展ブースでも日本国内での訴求と同様に、各メーカーの正規品と模倣品を分かりやすく比較展示していた。

中国は模倣品の製造拠点が多く、相当数の模倣品が流通しており、いわば“模倣品大国”とも言える国である。ブースで取材対応をしてくれたJAPIAの国際部課長代理の日高義徳氏に、そんな現状がある中国の展示会にJAPIAが出展する目的や意義について聞くと

「アウトメカニカ上海は、アジア最大規模の自動車産業見本市なので、中国はもちろん世界中から来場者が訪れます。日本国内での模倣品対策の活動はもちろんですが、こういったグローバルな展示会に出展し、ブースを設け、反模倣品の周知・PRを続けることは、世界中のユーザーに対して“模倣品を認めない”というアピールになります。同時に、模倣品を製造している業者に対して警鐘を鳴らす意味で、100%とは言えないまでも一定の効果は得られると考えています。継続的な活動に意味があるので、一旦途切れてしまうと、瞬く間に模倣品が広がる懸念もあり、出展およびPRが抑止力という側面もあります。

また模倣品は何よりも安全性や品質面が担保されていません。クルマを使うエンドユーザーの生命や安全を守るためにも、模倣品の流通が横行する中国で模倣品の危険性を訴え続けていく必要があります」と答えてくれた。

なおJAPIAでは、同展示会で毎年、来場者の模倣自動車部品購入に関する意識調査を行っており、その結果によると、意図して模倣自動車部品を購入すると回答した人の数が減っておらず、中国国内において、一定量の模倣品取引が既にビジネス化されている現状があるという。今回もQRコードの読み込みで簡単に答えられるアンケートを実施し、生の声を集めているほか、展示会場内を回り、模倣品の疑いがある商材のチェックも行っているそうだ。実際に過去の展示会では模倣品と思われる商材を複数確認しているという。

繰り返しになるが、模倣品は安全性や品質に懸念があることは事実だ。価格面のみの理由で意図的に模倣品を購入するという人が多いというのは残念だが、世界規模の自動車産業の展示会で、JAPIAのような団体が継続して模倣品の違法性、危険性などを訴えていくことの意義は大きい。今後少しでも模倣品が減っていくことを願いたい。

《カーケアプラス編集部@松岡大輔》

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