ホイールが真っ黒になるのはなぜ? 汚れの原因と防止策 | CAR CARE PLUS

ホイールが真っ黒になるのはなぜ? 汚れの原因と防止策

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ホイールが真っ黒になるのはなぜ? 汚れの原因と防止策を徹底解説!~カスタムHOW TO~
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なぜホイールは汚れるのか。綺麗にクルマを保ちたいと思うクルマ好きの大敵といえば、ホイールの汚れだ。特に欧州車ではあっという間にホイールが真っ黒になってしまうことが多い。

◆汚れの原因はブレーキ関連!? 素材チョイスで汚れが激減する

ホイールが汚れる理由、それはブレーキパッドとローターが摩擦して、そこからその両方が削れて粉になり、その粉がホイールに付着するから。

ブレーキローター鋳鉄でできている。対するブレーキパッドには様々な素材がある。ホイールが汚れにくいとされている国産車の純正パッドは、その多くがオーガニックなどと呼ばれる素材でできている。これは繊維や樹脂などを焼き固めたもので金属成分が少ないか、ほぼ入っていないこともある。

対する欧州車の純正パッドやサーキットで使われるスポーツパッドは金属成分が多い。これはその狙った特性によるもの。ブレーキパッドとローターは普段乗りでは200~300度になるが、サーキット走行では700度以上にもなる。

そうなると樹脂と繊維をメインにしたオーガニック材のブレーキパッドだと熱に耐えられない。炭化してしまい、あっという間に減ってしまうし、フェード現象も起きてしまう。フェード現象とは、ブレーキパッドの樹脂成分等が焼けるときに煙を発生する。この煙がブレーキパッドとローターの間に入って、瞬間的にパットとローターが接触しなくなってしまうこと。そうなるとブレーキは全く効かず大変危険なことになる。

そういった摩耗とフェードを防ぐ目的で、スポーツパッドでは鉄分や銅など、様々な金属を含ませ耐熱性を高めている。樹脂成分が減って、金属成分が増えれば煙も発生しにくくなり、フェードも起こしにくいし、炭化もしにくくなる。耐久レースではフルメタルと呼ばれるほぼ金属成分だけでできた。ブレーキパッドが使われることもある。

欧州車の場合は、ドイツのアウトバーンのような日本よりも速度制限が高い高速道路が多く、そもそもそのペースも速い。そこで高い車速から確実にしっかりと減速するためには、一気にローター温度が上がったときに炭化もフェードもしにくいブレーキパッドが必要とされる。必然的に金属成分の多いパッド担ってしまうのだ。

そして、この金属成分はパッドと同時にローターも削っていく。ローターは鉄でできているので、ブレーキダストに鉄が多く含まれるようになる。このダストがホイールの塗装に突き刺さってしまうので、取れにくい。しつこいブレーキダストがホイールについてしまうのだ。なので、ダストも一概に同じではなくその成分に差がある。国産車の純正パッドのような素材の場合、ある程度ダストが出ても、ホイールに突き刺さりにくい。そのまま空気中に放出されてしまうので、あまり気にならない。

ところが金属成分の多いパットの場合、パットとローターから削れた鉄分がホイールにどんどん突き刺さっていく。ホイールダストがこびりつきやすいし、洗った時にも簡単に取れなくなってしまう。そういった金属成分を溶かしてホイールを綺麗にする溶剤が、ホイールにスプレーすると紫色になるクリーナーだ。ホイールクリーナーは鉄分に反応して紫色になる。そのため国産車の純正パッドを使っているホイールに吹きかけても色が変わらないこともあるのだ。

◆ホイールを綺麗に保てるブレーキパッドってなに?

では、ホイールを汚れにくくするにはどうしたらいいのだろうか。1番簡単な方法は金属成分の少ないブレーキパッドを使うこと。

国内のブレーキパッドメーカーの多くでは、いわゆるオーガニック素材ながら、純正ブレーキパッドよりも優れた効きや耐熱性を持つブレーキパッドをラインアップしている。そういったものを使えばホイールは汚れにくくなる。欧州車においてもそういったある程度効きが確保されているオーガニックなパットで、日本の交通事情に合わせた使い方であれば全く問題ない。

サーキットなどスポーツ走行をする人は、必然的にスポーツパットを使わざるを得ない。そうなるとどうしてもホイールが汚れやすくなってしまう。その場合はまず大前提として使うフィールに合わせたパットを選ぶこと。例えば完全サーキット用のパッドで街乗りをすると、対応温度が合わずローターを強く攻撃してしまい、多量のダストが出てしまうことがある。

普段乗りもするのであれば街乗りからサーキットまで幅広く使えるパットを使うことが重要。ブレーキパッドはせっかくだったらちょっと高いモデルを買いたくなるが、基本的に高価なモデルは本格的なサーキット走行向けなものが多く、そういったものが街乗りに適しているとは限らない。大が小を兼ねないのがブレーキパッドなので、街乗りもするのであれば、日常温度域から使えるストリートスポーツパッドを選んだ方が良いだろう。

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《加茂新》

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