大和ハウスグループの大和ハウスパーキングは9月12日、洗車場ブランド「D-Wash(ディー・ウォッシュ)」を立ち上げ、洗車場の運営事業に参入すると発表した。
9月13日には、大阪府茨木市で「D-Wash中環南茨木」をオープンし、2026年度中に全国で30件の洗車場設置を目指す。
駐車場は「目的地へ向かう車を停めるための場所」とされてきたが、大和ハウスパーキングでは駐車場の「目的地化」を事業戦略の一つとして掲げ、駐車場として利用しない方にもサービスを提供することに注力している。これまでにガレージハウスやEV向けの充電器の設置、宅配BOX、電動二輪車の共通仕様バッテリー交換ステーションなどの事業を展開してきた。
新たに開始する洗車事業は、一般社団法人自動車検査登録情報協会によると、乗用車の保有台数が2024年に6197万台と10年前から200万台増加している一方で、ガソリン需要の減少によりガソリンスタンドの閉鎖が相次いでいる現状を背景にしている。また、同社のヒアリングでは、洗車に時間をかけずに手軽さを求める方と集中して洗車をしたい方に二極化していることがわかった。
「D-Wash」ブランドは、純度99.9%以上の浄水を使用し、ドライブスルー型洗車機や手洗いブースを導入した水にこだわった洗車場る。今後、「D-Wash中環南茨木」をショールームとして運営し、ホームセンターやホテルなどの駐車場の余剰スペースに洗車事業を提案していく予定だ。
「D-Wash」ブランドは、「すべての洗車ニーズに応える」をコンセプトに掲げ、ストレスフリーで水にこだわった洗車サービスを提供する。洗車機で素早く洗車したいユーザーも、ブース内で自分で洗車したいユーザーも満足できるような施設・サービスを拡充している。使用する水は全て高純度の純水であり、カルシウムやマグネシウムといった不純物をほとんど含まず、洗車後の拭き上げが不要なほど水跡が残りにくい。
大和ハウスパーキングは、洗車事業を通じて駐車場の新たな価値を創出し、利用者にとって便利で快適なサービスを提供することを目指している。