メリー:どこ行く? ケン:どこまでも……。日産自動車は、日産オーナーの愛の物語からインスパイアされた創立90周年記念ムービー『NISSAN LOVE STORY』を8月29日に公開した。主人公を演じるのは眞栄田郷敦と見上愛。
日産自動車では創立90周年を記念して、「いつの時代も、クルマが2人の距離を近づける」というメッセージのもと、「日産と愛のエピソード」を募集してきた。そして集まったエピソードにインスパイアされたムービーを制作した。
日産のラブストーリーの登場人物ならケンとメリーか。ムービーは、眞栄田がケンを、見上がメリーを演じ、複数の時代を超えて描かれたラブストーリーだ。ケンメリ『スカイライン』や『アリア』など、1950年代から現代まで、時代を彩ってきた合計37車種の日産車が登場する。
映像は、ドライブインシアターやディスコなど各時代のカルチャーを反映し、舞台美術だけでなく、70年代のヒッピースタイルや90年代のコンサバスタイルなど、当時を彷彿とさせるファッションやヘアメイクも再現している。よく見ると劇中の店舗や施設の名前が……。主題歌は、なとり & imaseによる新曲「メロドラマ」。
また9月4日から11月30日までの期間、東京・銀座のNISSAN CROSSINGにて「NISSAN LOVE STORY」に関連する展示も行なわれる。歴代の日産車とともに、ムービーで使用された衣装や道具が展示される予定だ。
ムービーに登場した眞栄田と見上は、印象に残っている車とシーンを聞かれると、眞栄田は「やっぱりスカイラインはカッコよかった。見た時のインパクトがすごい。ドライブインシアターのちょっとミュージカル風にふざけてるシーンの撮影が楽しかった」と言い、いっぽう見上は「車はチェリーが可愛かった! 海の青とチェリーの車体のオレンジのコントラストが可愛かった。それまでがちょっと暗いシーンの撮影が続いたので、シーンも楽しくて思い出に残っている」と答えた。
ストーリー
1950年代 ストーリーは東京・銀座から始まる。ケンが『ダットサン・セダン』(113型1956年式)を修理していると、喫茶店から出てきたウェイトレスのメリーに目を奪われる。
1960年代 『ダットサンサニー1000クーペ』(KB10型1968年式)でメリーをデートに迎えに行くケン。家の階段から降りてくる彼女を緊張した面持ちで迎える。
1970年代 ルーフキャリアにサーフボードを載せた『チェリーX-1』(PE10型1970年式)が登場。8mmのカメラで海を撮影するケンをメリーが水鉄砲で攻撃。
1970年代 ドライブインで『ローレル・ハードトップ2000GL-6』(KHC130型1972年式)のボンネットを磨くケン。そこに踊りながらメリーが登場。
1970年代 『スカイライン・ハードトップ2000GT』(KGC110型1974年式)で、一本道を気持ちよくドライブするヒッピースタイルに身を包んだ2人。大きな木の前でクルマを降りる。
1980年代 『Be-1』(BK10RHA型1987年式)を運転しながらメリーがケンに話しかけるも、どこか浮かない表情で素っ気ない態度をとるケン。
1990年代 ディスコを楽しむメリー。ディスコの前では『シルビアQ's』(S13型1988年式)に乗ったケンが迎えに来ている。疲れた表情でメリーが乗り込む。
2000年代 『フェアレディZバージョンST』(Z33型2002年式)でドライブ。メリーが足元に落ちている自分のものではないアクセサリーを発見し、ケンに詰め寄る。
2010年代 雨の中『ジューク16GT』(F15型2014年式)でドライブするケン。助手席にメリーの姿はない。
2020年代 『アリアB9 e-4ORCE』(FE0型2023年式)で思い出の地を訪れたメリー。『ラシーン・タイプII』(RFNB14型1995年式)が停まり、中からケンが現れる。