自動車業界において、サスペンションの重要性は高く、乗心地や操縦性・安定性に大きく寄与している。
ショックアブソーバの専門メーカーであるカヤバの開発者が、サスペンションに関する知識を広範囲にわたり解説した書籍『自動車のサスペンション / 構造・理論・評価』の新装版がグランプリ出版から発売された。
本書は、リンクやばね、スタビライザ、ショックアブソーバ、ブッシュなど、サスペンションを構成する様々な部品の機能と相互作用を、開発者の視点から詳細に解説している。また、電子制御サスペンションに至る最新技術についても触れられており、多数の図版を用いて理解を助けている。
新装版は、2013年に発行された同書の内容を踏襲しつつ、カヤバの会社名表記を更新し、読者の利便性を考慮したPUR製本に改められている。PUR製本となって、ページが180度近くまで開くことができ、強度にも優れているため、長時間の使用にも耐える製本になった。
目次には、サスペンションの概要から始まり、構造、性能、基礎理論、要素、設定、モータースポーツでの応用、評価方法、そして将来技術に至るまで、全8章にわたって詳細が記されている。
『自動車のサスペンション』
構造・理論・評価
編者:カヤバ株式会社
価格:本体3000円+税
体裁:A5判/252頁
ISBN:978-4-87687-413-2
発売:2024年1月
目次
第1章 サスペンションの概要
第2章 サスペンションの構造と特徴
第3章 サスペンションの性能と基礎理論
第4章 サスペンションを構成する要素
第5章 サスペンションの設定
第6章 モータースポーツのサスペンション
第7章 サスペンションの評価
第8章 電子制御サスペンションと将来技術