マクニカは4月17日から、石川県加賀市で自動運転レベル4対応のEVバス「EVO」による、世界最長距離となる往復10kmの公道走行実証を行なう。実証実験は、加賀市内の移動最適化と自動運転導入の可能性を探ることを目的としている。
実験では、北陸新幹線加賀温泉駅から山代温泉までの10kmを往復するルートで、EVOが公道を走行する。この取り組みは、マクニカと加賀市との共同で行なわれ、モデルケースとして他の自治体での活用も期待されている。
3月16日の北陸新幹線の延伸により加賀温泉駅が停車駅となった。これを受け、マクニカは加賀市の主要駅を中心に、山代温泉や山中温泉、片山津温泉などの温泉地を結ぶモビリティの活用を進めている。これにより、「移動最適化都市、加賀市」の実現に貢献し、スマートシティの実現を目指す計画だ。
実証実験は2024年4月17日から23日まで行われ、一般試乗会も20日から21日にかけて開催される。走行ルートはイオン加賀の里店を発着点とし、山代温泉総湯と加賀温泉駅ロータリーを結ぶ。自動運転EVバスEVOは、1回の充電で約9時間(100km)の自動走行が可能で、最高速度は25km/h、実証実験時は18km/hで運行される。