九州エリア最大規模の自動車アフターマーケット事業者向けビジネス展示会『オートアフターマーケット九州2023(AA九州2023)』が、11月11日(土)・12日(日)に福岡市博多区のマリンメッセ福岡B館で開催される。
同展示会は、九州エリアに根ざした自動車サービス事業者の情報交流を促進し、自動車アフターマーケットの健全な発展に寄与することを目的に実施される。主催は、福岡県に拠点を構える地域部品商の株式会社ランテル(柳川市/高木英彦代表取締役社長)が中心となるオートアフターマーケット九州実行委員会。一般社団法人福岡県自動車整備振興会と福岡県自動車車体整備協同組合が協賛するほか、アフターマーケットサプライヤー活性化委員会やBSサミット事業協同組合 九州ブロックなどが協力する。
会期中は、自動車アフターマーケットに関連する様々な商材やサービスの展示をはじめ、専門性の高いセミナーや実演が行われ、昨年度は2日間で1041名が来場。今年は昨年の127社・448小間から出展者が増加し、過去最大となる152社・509小間の規模で開催。電動モビリティ(キックボード)の試乗会や、大手メーカーの工具が揃う電動工具市、来年10月からのOBD検査実施に向けて各メーカーの検査用スキャンツールが並ぶほか、ドライアイス洗浄機のデモンストレーションや、塗装ブース内で水性塗料やペイントプロテクションフィルムの実演も予定。さらに、会場内でスタンプを集めると景品がもらえる「スタンプラリー」など、リアル開催ならではの企画が目白押しだ。
大注目の「セミナー」をピックアップ!
AA九州2023の見どころとして、自動車アフターマーケットの最新動向に関するセミナープログラムが、会期二日間にわたって計18本予定されている。
会期初日の目玉は、九州運輸局による「クルマの進化に対応した自動車整備の魅力と重要性」と題したセミナー。クルマの高度化に伴う行政・整備業界の対応や課題について、九州運輸局担当者が説明するだけでなく、整備の現場に携わる整備士たちが課題や今後の展望などについて生の声を届ける“ 車座対話 ”が実施される。
福岡国税局 消費税課 軽減税率・インボイス制度係の濱田大志郎氏が登壇する「インボイス制度/電子帳簿保存法」セミナーも気になる。概要を含め、わかりづらい点など重要ポイントの説明が行われる。
「次世代の自動車修理とアフターマーケットビジネス」と題したセミナーも見逃せない。アストンマーティンのボディに関する全ての修理が可能な工場としてカテゴリーA(アストンマーティン・ボディリペア・センター・カテゴリーA)の認定を取得するほか、ランボルギーニやジャガーランドローバー、テスラなど数多くの輸入車ブランドの認定修理工場として知られる、株式会社ビーライト代表取締役の小野隆二氏が、次世代の自動車補修接合やEVのアフターマーケットビジネスについて講演を行う。
このほか会期初日の「出展者プレゼン」では、BSサミット事業協同組合が大転換を図る経緯や目的などが説明されるセミナーをはじめ、親水性研磨助剤や無料ITサービス活用、整備士採用や整備工場のDX化、カーラッピングビジネス、洗車の事業化に関するプレゼンも予定されている。
会期二日目のセミナーも要チェック。トヨタが展開する中古自動車整備機器の買取・販売サービス『メカコミ』に携わる、トヨタ自動車株式会社の新事業企画部 事業開発室 主任の中谷友昭氏が登壇し「中古整備機器の流通の現状と今後の展望」が語られる。
「電子制御装置整備の事業化」に、東北エリアでいち早く取り組んだ実例を踏まえ、山形部品グループのオートファーベン株式会社 事業部長の沓澤伸氏が、コスト投下や回収の目処の考え方などを述べるセミナーも注目だ。
「これからの車体整備事業のありかた」と題したセミナーも重要。株式会社イチムラボティーショップ代表取締役の市村智氏が登壇し、特定整備認証によって安全性能に対する整備責任が問われる時代で高度化する自動車修理に対応する事業の考え方が語られる。
会期二日目の「出展者プレゼン」では、ガラス研磨やオイル交換、カーエアコンのビジネスや、コンプライアンス遵守を基本とした新規ビジネス創造のほか、整備士採用に困らない体制づくりや補助金活用に関するセミナーが予定されている。
なお、11月11日・12日開催『オートアフターマーケット九州2023』の展示会入場料1,000円(税込)が無料になる、来場事前登録を専用サイトで受付けている。