バスの運転手もまぶしい時はサングラスをかけて運転。両備ホールディングス両備バスカンパニー(岡山市)と中国バス(広島県福山市)では4月24日より、バスの乗務担当社員が偏光サングラスを着用し、乗務する。社員や旅客の反応を調べるための実証実験だ。
大型バスでは、通常はサンバイザーや日よけスクリーンで運転時の直射日光および反射光のまぶしさを軽減する。しかし、フロントガラスやサイドミラーの全てを覆うことはできず、西日が強い時などはまぶしさを感じながら乗務し、負担となっている。
そこで運転環境向上のために、色覚に影響を及ぼさず、まぶしさを軽減することで視認性を向上し、疲労軽減につながる偏光サングラスを着用し、旅客への印象を調査する実証実験を行なう。サングラスのメーカーはタレックス(大阪市)。
実験期間は4月24日~5月21日、着用時間は日の出から日没までの間、着用可能な場所は運転席。車いすや始発など、運転席を離れて旅客と接する際は外す。実験参加会社とバスは、両備バス4営業所(西大寺、岡山、玉野、倉敷)の路線・高速・貸切バス、および中国バス全営業所(福山、府中、尾道、甲山)の路線・高速・スクールバス。貸切バスは旅行主催者が自社の場合のみ。
実証実験後、乗務担当社員の声やお客様アンケートの結果を参考に導入の可否を決定する。両備ホールディングスによると、乗務員のサングラス着用は電車の運転士への導入実績はあるが、バスドライバーへの導入は、中四国地方では今回の両備バス、中国バスの実証実験が初となるようだ。