シダックスグループの大新東は、横浜市で自主運行する路線バスにEVバス1台を導入し、4月19日より運行を開始する。なお、大新東およびシダックスグループとして、EVバスを導入・運行するのは初となる。
大新東は、全国の民間企業の役員車、自治体の公用車、スクールバスやデマンドバス等の車両運行を行うシダックスのグループ会社。2004年4月、国土交通省の認可を受け、京浜急行本線金沢文庫駅と横浜市金沢区にある約1800世帯の大規模分譲マンション「レイディアントシティ横濱ル・グランブルー」との区間を結ぶ路線バスの運行を開始した。
今年、同路線バス運行開始から20年目の節目を迎えるにあたり、地域へのさらなる環境負荷低減、乗客の利便性向上のため、計8台運行する路線のうち1台をEVバスに切り替え、4月19日より運行を開始する。
EVバスは、EVモーターズジャパン(福岡県北九州市)が販売している『F8シリーズ-2 シティバス(10.5mバス)」を導入。大容量バッテリーと低消費電力システムを搭載し、航続距離約280kmを実現する。今回のEVバス導入により、現在使用しているディーゼル車両に比べ、年間約32トンのCO2を削減。そのほか、車両騒音の抑制、昇降口には軽量のスロープを内蔵し高齢者や小さな子どもも安心して乗車が可能になるなど、地域住民のライフサイクルに合わせた持続可能な運行環境を追求した。
乗車定員は77名(座席数25席+1/立席含む、運転席除く)。運賃は均一制で大人180円、子ども90円。