東海理化は3月14日、「車内置き去り防止支援システム」をトヨタ自動車と共同開発し、『ハイエース(幼児バス)』および『コースター(幼児専用車)』へ採用されたと発表した。
近年、園児が通園バスに取り残される事故が相次いで発生。それらの状況を踏まえ、2023年4月から幼稚園や保育所等で使用する全ての通園バスへ置き去りを防止する安全装置の設置が義務付けられた。
東海理化は製品開発で培ったスイッチ技術やエレクトロニクス技術の知見を活かし、後付け可能でシンプルな操作で即時に現場活用ができる「車内置き去り防止支援システム」の開発に取り組んだ。
車内置き去り防止支援システムは、エンジン停止後、車内搭載のスピーカーから音声案内を流し、ドライバーへの注意喚起を行う。車内に残っている幼児などがいないか確認し、降車確認ボタンを押すと音声案内は停止。音声案内開始から一定時間経過しても降車確認ボタンが押されない場合、ホーンの吹鳴とハザードランプの点滅で車外へ警報する。また万が一、幼児などが置き去りにされた場合、自らボタンを押すことで、ホーンの吹鳴とハザードランプの点滅で車外へ警報を発することができる。
搭載予定車種はコースター(幼児専用車)およびハイエース(幼児バス)。4月からの搭載を予定している。