山梨県笛吹市の笛吹みんなの広場で12月3日と4日、「石和スパ&フェスタ『冬の陣』クラシックカーフェスタ」が行われ、2日間で226台がエントリー。絶好のイベント日和のもと、内外の懐かしき名車が温泉街に集った。石和温泉観光協会の主催。
当地に温泉が湧出して50周年を迎えたことを記念して2011年に始まったイベントで、このところコロナ渦などにより休止していたが、4年ぶりの開催となった。
全日本ダットサン会をはじめ日本旧軽車会、オートモビルクラブジャパン(ACJ)、静岡クラシックカークラブなど、関東地区の有力旧車オーナーズクラブが車両協力した。そのため多彩なヒストリックカーが集結。初日に108台、2日目に118台、合わせて226台となった。
全日本ダットサン会の佐々木徳治郎会長の愛車ダットサン『フェートン』(1938年)や、新車から甲府市内の荒物店で使われてきたダットサン『キャブライト』(1960年)、「山梨5」のシングルナンバーを付けたトヨタ『パブリカ1000』『1970年』、100台しか販売されなかったダイハツ『フェローバギィ』(1972年)、同様に349台しか販売されなかったいすゞ『ベレット1600GTファーストバック』(1968年)など希少な車ばかり。
このイベントのハイライトである交通安全パレードも復活して2日間とも行われた。温泉街をぐるりと1周するコースでは、沿道にたくさんの市民が集まって珍しい車に手を振っていた。また展示会場には家族連れも多く来場。メッサーシュミット『KR200』(1960年)やツェンダップ『ヤヌス250』(1957年)といったマイクロカーのオーナーたちは運転席に子供を乗せるサービスなどをして大人気だった。
この日は武田信玄生誕500年記念と合わせての復活開催で、各種のステージイベントが行われたほか、キッチンカーやスワップミートの出店も多く、穏やかな小春日和とも相まって多くの人出でにぎわった。