クルマでの音楽再生、「車内Wi-Fi」の選択肢を考察 | CAR CARE PLUS

クルマでの音楽再生、「車内Wi-Fi」の選択肢を考察

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[車内で音楽は何で聴く?]クルマWi-Fiの選択肢を考察
  • [車内で音楽は何で聴く?]クルマWi-Fiの選択肢を考察
  • パイオニア・NP1
  • カロッツェリア・DCT-WR100D
  • KEIYO・AN-S092

当特集では、カーオーディオシステムの最上流にて何を使うべきかを考えてきた。で、昨今はスマホが使われることが多いと説明してきたが、そうであるとき1点、熟慮すべき問題が浮上する。それは「通信料」だ。今回はそこのところについて考察していく。

◆「オフライン再生」という手もあるが、理想はやはり「車内Wi-Fi」!?

さて、車内でのスマホの使われ方はさまざまだ。少し前までならミュージックアプリが使われることが多かったが、今は音楽ストリーミングアプリ、さらには動画系のアプリも使用される頻度が高まっている。

で、それらを使う場合には「通信料」が気になる。ちなみにストリーミング系のアプリでは、Wi-Fi環境のあるところで楽曲や動画データをダウンロードしておけば、車内ではオフライン再生にて楽しめる。しかしながらあらかじめダウンロードしておくのも面倒…、と考えるのであればやはり、車内でもネット環境の整備を考えたい。

なお、手っ取り早いのはスマホ契約の見直しだ。通信量が使い放題のプランに切り替えれば車内でも「通信料」を気にする必要はなくなる。とはいえランニングコストはそれなりに増える。普段からスマホで通信することが多い場合には高いとは感じないかもしれないが、基本的にスマホはWi-Fi環境のあるところで使っているというケースでは、通信量の無制限プランはハードルが高い……。

◆家庭用のモバイルWi-Fiルーターの車内での使用には注意が必要!?

では、車内でネット環境を構築するためのその他の選択肢を1つ1つ分析していこう。まずは、汎用のモバイルWi-Fiルーターを使うという手がある。すでにこれを利用しているのなら、車内にも持ち込むのはアリだ。ただし注意点が2つある。1つは「車内への置き去り」だ。家庭用の電子機器は熱に強くない場合が多い。なので特に高温になりやすいダッシュボードの上に置き去りにするのはもってのほかで、シートの上も特に夏場は危険だ。基本的にはクルマから降りるときには持って出るべきだろう。

そして2つ目の注意点は電源だ。家庭用のコンセントから電源を取るタイプの場合には、車内で使うためには電源変換アイテム等が必要になる。

というわけで安心して使えるのはやはり、クルマ用のアイテムだ。さて、具体的にはどのようなものがあるのかというと…。ちなみに車体メーカーの純正オーディオで一部クルマ用の通信サービスを使えるものがあるが、車種が限定的なので市販品についてみていく。

まず、これからカーナビを新調する予定があるのなら、カロッツェリアの『サイバーナビ』は候補になり得る。当機ではクルマ用の新通信サービス『docomo in Car Connect』を使えるので、それを活用すれば『サイバーナビ』がWi-Fiスポットとしても機能する。

◆次世代カーナビ『NP1』も、クルマWi-Fi機能を有する!

また、ナーナビとドラレコの両方を新調する予定がある場合には、パイオニアの次世代カーナビ『NP1』も候補になる。当機はこれ1台で、カーナビ、ドラレコ、クルマWi-Fiの3役をこなす。クルマWi-Fiについては『サイバーナビ』と同様に、『docomo in Car Connect』を活用する。

一方、ナビ等を新調する予定がないのであれば、Wi-Fi環境を構築するための専用品に注目しよう。現状、候補は2つある。1つはカロッツェリアの車載用Wi-Fiルーター『DCT-WR100D』で、もう1つは慶洋エンジニアリングの車載用無線ルーター『AN-S092』だ。

これらはそれぞれに利点がある。まずカロッツェリアの『DCT-WR100D』は、ランニングコストがかかりにくい。「通信量」が無制限でありながら機種代を含めた2年間のひと月あたりの費用は、税込2246円ですむ。ただし停車中の使用には制限がかかるので(使用可能な時間が限られる)、キャンプや車中泊での使用には不向きだ。

一方慶洋エンジニアリングの『AN-S092』は、車載での使用を考慮した汎用のモバイルWi-Fiルーターなので停車中の使用に制限がかからない。しかし、使い方にもよるがコストはこちらの方が高くなりがちだ。どちらにするかは、カーライフスタイルを鑑みて決断しよう。

今回は以上だ。次回は、特殊な「ソースユニット」をクローズアップする予定だ。乞うご期待。

[車内で音楽は何で聴く?]クルマWi-Fiの選択肢を考察

《太田祥三》

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