警察庁と日本自動車連盟(JAF)が共同で実施したチャイルドシート使用状況の全国調査によると使用率は前回調査から4.0ポイントアップの74.5%で過去最高を更新した。
調査は2022年4月22日から6月30日の間、全国99か所で、6歳未満の乳幼児1万3110人を対象に実施した。2020、2021年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で調査しなかった。
チャイルドシートの使用以外では、車両シートにそのまま着座が10.9%、大人用シートベルト着用が5.8%、チャイルドシートにそのまま着座が5.5%、保護者の抱っこが3.3%だった。
年齢別のチャイルドシート使用率では1歳未満は89.9%と高水準で、1~4歳が76.7%、5歳が53.5%と年齢が上がるほど、使用率は低くなる。
8都道府県の16か所でチャイルドシートの取付・着座状況を調べたところ、適切な取り付けは65.2%だった。とくに幼児用が適切な取り付けは58.6%にとどまる。適切な着座割合は49.5%だった。
警察庁とJAFでは、チャイルドシートの正しい使用の徹底を図るため、地方公共団体、関係機関・団体などと連携した保護者に対する広報啓発・指導を推進する。また、使用率が他の年齢より低調である比較的年齢が高い幼児の保護者に対する取り組みを強化する。