忘れがち! 視界確保に必須の「ウォッシャー液」補充 | CAR CARE PLUS

忘れがち! 視界確保に必須の「ウォッシャー液」補充

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忘れがち! 視界確保に必須のウォッシャー液補充 ~Weeklyメンテナンス~
  • 忘れがち! 視界確保に必須のウォッシャー液補充 ~Weeklyメンテナンス~

フロントウインドウをクリアに保つウォッシャー液。ガラス面に噴射して汚れを浮き上がらせてワイパーでクリーニングする重要機能を備える。今回はウォッシャー液についての簡単メンテを紹介する。

ワイパーを可動させる際にウォッシャー液を噴射して、ウインドウ面をクリアにするのは多くのドライバーがたびたび利用しているだろう。フロントウインドウが汚れて視界が妨げられたと思ったら無意識にウォシャー液を噴射しているケースも多い。そんな大切なウォッシャー液だがレバー操作しても「ウォーン」という機械音だけでいっこうに噴射が始まらないときは、故障の前にウォッシャー液のタンクが空になっていることを疑ってみると良いだろう。

チェック方法はごく簡単だ。車種によってウォッシャー液のタンク位置はまちまちなのだが、ボンネットのあるタイプのクルマならば、ほとんどの場合はボンネットフードを開けたエンジンルームの中のいずれかの位置に設置されている。見つけるポイントはタンクのフタにワイパー+ウォッシャー液を噴霧している図が描かれているので、これを手がかりにすると良いだろう。冷却水(クーラント)のリザーバータンクも似たような樹脂タンクなので、誤ってこちらに補充しないように注意して欲しい。

ウォッシャー液は基本的には「補充」するだけ。オイルのように「交換」作業はないので、減ったら継ぎ足すを繰り返すだけなので、エンジンルーム回りのメンテナンス中でももっとも手軽な項目といえるだろう。また比較的補充の頻度も高いので、エンジンルーム内のチェックも兼ねてこまめに減りの確認をしておくと良いだろう。

完全にウォッシャー液がなくなってしまう前に補充するためには定期的にエンジンルームを開けてみると良いだろう。ウォッシャー液のタンクにはゲージ(目盛りなど)が付いているケースも多いので、定期的にアッパーレベルまで補充しておけば、必要なときにウォッシャー液が無くなっていたということも無くなるだろう。

補充するウォッシャー液にはいくつかのタイプがある。ごく一般的なものは界面活性剤とエタノールが主成分だ。クルマのウォッシャー用に設定された洗剤だと考えれば良いだろう。カー用品店で買ってきて補充するだけなので、予備タンクにそのまま注入すれば良いのだが、ひとつだけ注意したいのが濃度。寒冷地に行く場合は濃度が低いと凍り付いてノズルから噴射されなくなるケースがあるのだ。希釈せずに原液のまま補充するタイプであれば「凍結温度」の表記を確認しておこう。「オールシーズン対応」などの表記があれば問題なく使えるので安心だ。一方、原液を水道水を使って希釈するタイプのウォッシャー液もあるが、こちらを利用する場合は希釈濃度で凍結温度が変わってくる(薄めると凍結温度が上がる)ので設定する濃度を要確認しよう。冬ドライブに利用する場合は凍結対策のため濃度を高めることを忘れずに。

さらにウォッシャー液には上で紹介したノーマルタイプの他に撥水効果を追加したタイプもあり、こちらはウォッシャー液を噴射することでウインドウに撥水効果を発揮させるので便利だ。また油膜取りの効果を持っているタイプや解氷の機能を備えたウォッシャー液も用意されているので、使用するシーンや用途に合わせて選んでも良いだろう。ただし、タイプの異なるウォッシャー液を混ぜて使うのは避けたい。最悪の場合はノズルの詰まりの原因になることもあるので、継ぎ足しする場合には同タイプのウォッシャー液を補充するのが無難だろう。別タイプのウォッシャー液変更したい場合はタンク内のウォッシャー液を使い切ったタイミングで補充するように心がけると安心だ。

走行中にフロントガラスに付いた虫や汚れなどを浮き上がらせてワイパーで除去しやすくするウォッシャー液。クリアな視界を保つためには非常に大切なので定期的なメンテナンスは怠らないように。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。


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《土田康弘》

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