BASF(ドイツ)は7月27日、2022年第2四半期(4~6月)決算を発表した。マーティン・ブルーダーミュラー取締役会会長は、「原材料価格やエネルギー価格の高騰が続くなか、第2四半期も堅調な利益を達成した」と述べた。
BASFグループの売上高は、前年同期比32億ユーロ増の230億ユーロ、16.3%増となった。この増加の理由は主に、ほぼすべての事業セグメントで大幅な値上げを実施したことによる。特別項目控除前営業利益は23億ユーロであり、好調だった前年同期の水準に達した。純利益は前年同期比26.3%増の21億ユーロ。
アグロソリューション事業セグメントとニュートリション&ケア事業セグメントは大幅増益だったが、インダストリアル・ソリューション事業セグメントの利益は微増にとどまった。いっぽう、ケミカル事業セグメントおよびマテリアル事業セグメントでは、特別項目控除前営業利益が大幅に減少した。サーフェステクノロジー事業セグメントにおいても、特別項目控除前営業利益は大幅減となった。
営業活動によるキャッシュフローは前年同期を下回り、12億ユーロ(2021年第2四半期は25億ユーロ)だった。
これらの数字を受けBASFは、2022年の売上高見通しを860億~890億ユーロに、特別項目控除前営業利益見通しを68億~72億ユーロに上方修正している。