埼玉県加須市の道の駅かぞわたらせで7月31日、「昭和平成オールドカー展示会」が行われ、国内外の名車や旧車60台が集まった。
埼玉県内を中心に数多くの旧車イベントを開いている日本旧軽車会(吉崎勝会長)が全面協力したもので、道の駅かぞわたらせで開かれるのは今回が初めて。古い車の盛夏のイベントは避けられているのが通例だが、負担の少ない近在のオーナーたちを中心に声掛けしての開催となった。
集結したのは60台だったが、バラエティに富んだ内容となった。ハコスカからケンメリまで“本物のGT-R”日産『スカイライン』が計5台、宇都宮クラッシックカークラブのMG『TD』やMGB『GT』、シングルナンバーのダットサン『211』とトヨタ『パブリカ800』、ホンダ『ライフ』やスズキ『フロンテクーペ』、スバル『R-2』といった360cc時代の軽自動車、日産『サニークーペ』『フェアレディ2000』など、見ごたえのある展示。“ラッタッタ”のCMで大ヒットしたファミリーバイク、ホンダ『ロードパル』も2台参加して人気を集めていた。
かつて神奈川県警で実際に使用されていたポルシェ『912』パトロールカーや、限定20台記念モデルであるオールアルミのロータス『スーパーセヴン』もかなりなレア車。また、室内やエンジンルームまでオリジナルカラーのターコイズブルーとしたシザーズドア仕様のトヨタ『セリカ1600GTV』は、各地の旧車イベントで知られた存在。新車で購入して来年で50年目を迎えるという、独自にリファインしたながら大事に乗られてきた車である。
当地はこの日、最高気温が35度を超える猛暑日となり、旧車や高齢のオーナーにとっては厳しい条件となったが、エアコンのあるスペースや集会室などが利用できたため、何事もなく1日のイベントを無事終了。来場者も普段より多く訪れ、思わぬ懐かしい車の出会いに笑顔がこぼれていた。