埼玉県羽生市の農林公園キヤッセ羽生で1月9日、「ニューイヤークラシックカーミーティング」が開かれ、昭和に生産された4輪車を中心に約160台が集まった。
これまで栃木県佐野市で行われていたイベント。昨年はコロナ渦で中止、今回も開かれないこととなり会場を当地に変更して通算7回目の開催となった。
参加資格は昭和21年(1946年)から平成12年(2000年)までに生産された4輪車、3輪車、2輪車、ミニカー。単に昭和の車だけではなく平成前期のいわゆるネオクラシックも含まれるためバラエティに富んだ展示内容だ。
今回は埼玉県警本部と羽生警察署からパトカー3台(日産R34型『スカイラインGT-R』、マツダFD型『RX-7』、スバルGDB型『インプレッサWRX STi』)、白バイ4台(ホンダ『CB1300P』、『GL1500ゴールドウイング』、『モンキー』、ヤマハ『FJR1300P』)が参加。警察車両と旧車のコラボは来場者に大人気となった。隊員も総勢15人で乗車体験など様々なサービスを行い、合わせて交通安全のアピールも。正規ルートでナンバー取得に至ったという一般参加ポルシェ『912』の元神奈川県警パトカーも加わるなど、なかなかの充実ぶりだった。
一般展示では歴代の日産『ブルーバード』や『スカイラインGT-R』『フェアレデイ』、マツダ『RX-7』が多数参加。トヨタ『2000GT』や『カローラ1100』、マツダの3輪トラック『T1500』、日野『コンテッサ』、いすゞ『ヒルマンミンクス』、ダイハツ『コンパーノスパイダー』『ミラ ウォークスルーバン』、三菱『FTO』、スバル『R-2』、スズキ『セルボ』『アルトワークス』、ランボルギーニ『ディアブロ』、ポルシェ『928』など、見飽きない展示だった。
2輪車では、ソフィア・ローレンがテレビCMで”ラッタッタ”と口にして一躍ヒット作となったホンダの女性向け原付『ロードパル』シリーズ(1976~1983年)が3台並び、「懐かしい」「可愛い」などと注目を浴びていた。ベースグレードのロードパルに、男性向け『パルホリデー』、主婦向け『パルフレイ』という構成で、うち1台はかつての販売店に眠っていた新車を譲り受け昨年ナンバー登録したばかりという驚きものであった。
主催の日本旧軽車会(埼玉県幸手市)は昨年、クラシックカーイベントを関東エリア中心に12回開催予定し、コロナ渦の影響もありながら7回を開催してきた。「今年は14回を予定しています!」と意気込むのは吉崎勝会長。「新たに全日本ダットサン会の佐々木徳治郎会長に名誉顧問になっていただきパワーアップしました。参加者に笑顔になって帰っていただけるようなイベントにしたいです。また80年代から90年代の車と若い人たちにもどんどん参加してもらい、年代によって進化してきたクラシックカー文化の継承をしていきたいですね」と今年の抱負を語った。