一般ユーザーも洗車で使える!…プロが手掛ける、プロが使う道具 | CAR CARE PLUS

一般ユーザーも洗車で使える!…プロが手掛ける、プロが使う道具

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一般ユーザーも洗車で使える!…プロが手掛ける、プロが使う道具
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2019年末に行われた全国のドライバーを対象にした調査によると、洗車の手段として約51%が自分で手洗いをしており、専門店の普及・自動化が進む今日でも、“洗車は自分の手で“というユーザーが主流派だ。

昨今では、洗車・コーティングを手掛けるプロショップから、そんなユーザー自身の手洗い洗車を手助けする頼もしいアイテムが続々と登場している。


◆プロならではの細かな視点

栃木県にあるプロ施工店「アペックス」(宇都宮市)では11月、新たに独自の「アペックス洗車スポンジ」を発売する。表面に特殊な切り込み(スリット)が入ったいるのが特徴で、砂や埃などを切り込み内に入り込ませることで、洗車時に「汚れを擦りつけてしまうことでの傷」の発生を抑えることができる。実はボディ表面の細かな傷は、走行時はもとより、洗車でのスポンジ・拭き上げで生じるケースも少なくなく、通常汚れ用の表面スリットとしつこい汚れ用の裏面スリットがそのリスクを軽減。



スリットの入れ方やスポンジ自体の硬さなど、独自の細かな調整が施された洗車スポンジは特許取得しており、自社独自の純水生成装置やコーティング乾燥ブースなど、洗車のクオリティにとことんこだわる同社らしいアイテム。10月末まではクラウドファンディングを通じ、お得な価格で購入できるチャンスとなっている。


また、今ではカー用品店などではワックスよりも目立って並ぶことも増えた、洗車後にユーザー自身で塗布する簡易型コート剤でも、プロ施工店のオリジナル品が増えている。


東京都江戸川区の「アクティブガレージ」が販売する「イグニス」は、「メンテナンスコンディショナー」という通り、プロショップでのコーティング施工後のアフターケアを促進する製品。コート施工後の光沢や良質な手触り感を維持すると同時に、静電気抑制という特徴を有しており、特にこれからの季節に嫌なパチパチとした感触や埃の付着をも防いでくれる。コーティングのみならず、スーパーカーや高級車を中心にペイントプロテクションフィルム(PPF)やラッピングなどでも豊富な実績を誇る同社では、そうしたボディに貼付するフィルムのアフターケアとしても、同製品の使用を推奨している。


また、同じく東京のプロ施工店「カービューティープロZEEK」(青梅市)でも、自社でコーティング施工した顧客車両の車両状態維持を促すため、自社ブランド「艶将軍」として簡易コート剤やカーシャンプーを販売中だ。


「ボタニカルカーシャンプー」は、植物酸配合の弱酸性で塗装面に優しく、スプレー式で濡らしたスポンジに直接噴霧して洗車できるので作業性も簡便。また簡易コート剤「イージーグラスコート」は水性タイプで、ボディ塗装面はもとより、ガラス(ウインドウ)や樹脂(ヘッドライトやグリル)、ホイールなどにも使用可能で、前述のイグニス同様、クルマから家庭内まで幅広い領域で活用できる点も洗車回数が限られる一般ユーザーにとって大きなメリットだ。



ZEEKの長南明代表は、これら製品の販売背景について、「実は弊社でコーティング施工した車両でも、屋外駐車・低頻度の洗車といった過酷な環境に置かれ、1年後に汚れ・ダメージを蓄積した状態で再入庫されるケースがある。どのようなコート剤でも、そうした環境では光沢・防汚性能は低下してしまい、再度コーティングを施工する際にも大きな手間=費用が発生してしまう。簡易的な作業でもお客様自身で定期的にケアしてもらうことで、コーティング本来の性能を長く維持でき、再施工の際の手間=費用も抑えられる」と話す。


◆機材から衣服まで さらなる“こだわり派”はプロユースを使ってみるのも!

実は前述の製品は、ユーザー向けながら、例えばアペックス洗車スポンジなどはプロショップでも導入されているケースがある。その逆に、プロ用製品でもユーザーにとってメリットのあるアイテムもある。


京セラインダストリアルツールズが9月に新発売した「コードレス・ポリッシャー(DPE11XR:シングルアクション/DPEG11XR:ギヤアクション)」は、プロ用の充電ポリッシャーとしてラインナップされた製品。細部の研磨に最適な小径(パッド径75mm)で、コードレス式ながら電圧18Vのバッテリーと高出力のモーターにより、安定したパワーを発揮。製品テストしたプロ施工店でも「バンパー周りを中心にディテールの造形が複雑なモデルが増えているが、特にこのギヤアクションはそうした細部やピラー部、湾曲したフェンダーなどを素早く綺麗に仕上げられる」(クレストヨンド・守谷修代表)と、その使い勝手を高く評価している。


そして同製品は、何台もの車両を素早く磨くプロでは大径ポリッシャーとの併用が必要だが、車両全体を磨く機会が稀な一般ユーザーでは、むしろこの1台が重宝するケースも少なくない。特に近年ではプロ施工店でも、ヘッドライトの黄ばみや欧州車に多いアルミモールの白サビ、つい物をぶつけてしまいがちなドア周り・トランクエッジへの小傷予防など、各ディテールへの対処依頼が増加中。このコードレスポリッシャーでは、そうした自動車のディテール、さらにはロードバイクなどもサッと磨けるのだ。



コードでボディを傷つける心配がないのも、機材の扱いに慣れてない一般ユーザーに嬉しい利点。ポリッシャー未経験者の人は、研削力の高いシングルアクションよりも、バフ目(磨き傷)が残りにくいギヤアクションから挑戦してみてはいかがだろうか。


また、折角愛車ケアグッズを揃えるのであれば、愛車に使う資機材のみならず、作業者自身のためのアイテムの新調もオススメ。


前述のプロ施工店「クレストヨンド」(岡山県)では、プロディテイラー向けのアパレル用品を今年新たに発売。その名も「洗車ジーンズ」で、文字通り洗車作業用に特化したジーンズだ。国産ジーンズ発祥の地としてブランド化された地元倉敷児島地区の品質を踏襲し、耐久性に優れる生地をベースに、動きやすさを実現する高い伸縮性とボディコート顔負けの撥水性能を付加。洗車傷を防ぐためのリベットレス仕様、カーケア製品のボトルを入れるための大きめのポケットなど、洗車作業に最適な工夫も凝らされている。スタイリッシュなフォルムも相まって、プロだけが使うにはもったいない “洗車好き”のための商品だ。


近年では、例えばスチールカメラなどの世界でも顕著だが、ウェブによる情報流通の拡大なども背景に、機材・製品に関してはプロ/アマの垣根が昔ほど高いものではなくなりつつある。コロナ禍による外出自粛で新たにDIYにチャレンジする人も増えている中、プロが作ったアイテム、プロが使うアイテムで一段上の愛車ケアに挑戦してみてはいかがだろうか。
《カーケアプラス編集部@相原駿》

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