トヨタがFCVで子どもたちにアプローチするならば、日産はEVだ。子どもたちは、日産からEVの模型がプレゼントされ、自分たちのチカラで発電、クルマが蓄電しモーターを回しながら放電して走るというサイクルを学んだ。日産は、どことなく『リーフ』に似たミニチュアカーと手回し発電機を子どもたちに手渡す。「地球環境問題やエネルギー問題を考えながら、電気自動車のミニチュアを使い、電気をつくる、ためる、使うを体感してもらう」と日産。手回し発電機は、釣具のリールに似たタイプ。ギュルギュルとレバーを回転させると、コードでつながったミニチュアカーに充電されるという仕組み。まずは、モーターのしくみを学ぶ。モーターをもっと速く回すには?という問いかけ、「磁石を増やす」「電池を増やす」「コイルの巻き数を増やす」などのポイントを伝える。そして、この逆のプロセスで、「モーターを手で回すと、こんどは電気が発生するんだよ」と教えていく。子どもたちは次に、ミニチュアカーではなく豆電球で「自分で電気がつくれた」と確認。このあと、ミニチュアカーに手回し充電器をつなぎ、「このクルマを一番速く走らせたい」という気持ちを込めてギュルギュルとレバーを必死に回す。目に見えない電気の流れ。子どもたちは、ミニチュアカーに充電されていく感覚はつかめないけど、専用サーキットコースで自分のミニチュアカーを走らせると、その勢いで充電の度合いがわかる。「もっと充電したほうがいいよ!」「速く回すといっぱい充電するみたい」 初対面の男の子どうしが、アドバイスしあう。手動ミニ充電器は、「速く回したほうが豆電球が明るくなる」と知ったからか。日産は、「電気はコンデンサーのなかにたまる。実際の電気自動車は、床下にある大きなバッテリーに電気をためる。電気自動車は、緊急のときや、災害のときに、家や被災地の電源にもなる」とも伝えていた。なお台風接近のため、キッズエンジニア2018の28日の予定はキャンセルされた。