「日産ローレルC30発売50周年を祝う集い」が4月7日、東京都武蔵村山市にある東京日産自動車販売新車のひろば村山店で開かれ、初代のセダンとハードトップ計7台が集まった。日産『ローレル』の発売は1968年4月。この日でちょうど50周年を迎えた。当時の日産村山工場で生産された縁から同店が協力し、全日本ダットサン会のブルーバード510クラブが音頭を取っての開催となった。ローレルは“ハイオーナーカー”の先駆けといわれる。『ブルーバード』より上級で、法人需要の高い『セドリック』とは違った、個人ユーザー向けの車として企画された。だからライトバンなどの商用車を設定していなかった。フロント:マクファーソンストラット、リア:セミトレーリングアームの4輪独立懸架のプラットホームに、1966年に日産と合併したプリンス自動車直系のG型1.8リットル直列4気筒SOHCエンジンを搭載。また、ラック&ピニオン式のステアリングを採用するなど、技術的にも優れた車だった。1970年には日産初のピラーレスハードトップである2ドアハードトップモデルが追加され、エンジンは1.8リットルに加え、2.0リットルの高性能ユニットG20型を追加。SUツインキャブを装備した、スポーティな「2000GX」も設定された。この日集まったのは、初代のC30型。ノーマル状態を維持している「デラックスB」やマイナーチェンジで14インチホール&タイヤを履く「GL」などセダンが3台、白・赤・シルバー・オレンジのボディ色がそろったハードトップ「GX」が4台。首都圏を中心に、新潟や長野からも元気に走ってきた。また、510クラブからブルーバード3台と『サニー・クーペ1000』1台も展示された。この日は天気にも恵まれ、近くにあるプリンスの丘公園での記念撮影や、村山工場跡地周辺里帰り走行、C30型の車両企画を担当したOBらによるトークショーなどが行われ、終日ローレル話に花が咲いた。
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