ジャパンインターナショナルボートショー2018の会場には、クルマの展示も多数みられた。どういった狙いがあるのだろうか。まず神奈川トヨタ、名古屋トヨペットなど、マリン事業を手掛ける自動車関連の企業ブースが出展されている。さらに会場にはランボルギーニ、アストンマーティン、ロールスロイス、ロータス、マクラーレン、テスラなどが実際に車両をを持ち込み、来場者に訴求していた。狙いは何だろうか。一つには価格帯。「何かのイベントに出展すると出展製品の中で自動車が最も高価格帯になることも少なくありません。しかし今回は高級車でも、プレジャーボートに比べればリーズナブルな価格帯。むしろ、そのくらいで行けるのか、という現実的な算段で具体的なお話に発展することも少なくありません」と話してくださったのはロールス・ロイス・モーター・カーズ横浜。また横浜という商圏に注目していたのはランボルギーニだ。「横浜はまだこれからの地域です。ランボルギーニ横浜も開設して一年ほど経ちますので、多くのお客様とコミュニケーションをとるきっかけにできればと、早いタイミングで企画して出展を準備しました。車をお買い上げいただいたお客様がすでにボートもお持ちで、ふらっと遊びに来て下さったりもします」と話すのはランボルギーニ横浜。アストンマーティン東京は、ショー会場では、クルマがリーズナブルであることも明確になるという。「金額的にボートと比べれば安いということはあるかもしれませんが、毎日ガレージから出発できる『クルマの身近さ』があります。係留しているだけでもメンテナンスが必要になるボートに比べたら、クルマのメンテナンスは簡単です」「また、マリンレジャーはを楽しまれているのはアクティブな方が多いです。であれば、今では貴重なV12モデルも、軽い鼻先(前後重量バランス)で新しい世界観に人気の集まっているV8モデルも、それらの魅力に共感してくださるお客様は多いように感じます」そして「マリーナまでお出かけになるクルマにもぜひこだわっていただきたいですね」とマクラーレンの担当者も話す。ガレージを出るときからクルージングは始まっているということか。