現在販売されているクルマの大体の車種に設定されている「スマートキー」。ポケットに入れたまま鍵の施錠やエンジンスタートができ大変便利なアイテムだが、実は、そんなスマートキー搭載車を狙う「リレーアタック」という盗難手口が、ここ最近増えているのを知っているだろうか?リレーアタックの手口は、 犯人Aがスマートキーに近づき特殊な専用機器を利用してスマートキーから常時発信される微弱な電波を中継する。犯人Bは、車両の隣で待機し電波を受信しドアをアンロック、エンジンを始動し乗り逃げするという手口だ。詳しくは、以下の動画をチェックしてほしい。スマートキーはイモビライザーと呼ばれるセキュリティと連動しており、極めて高度な盗難防止機能を持つ。したがってスマートキーを使っている限り、盗難されることなどないというのがメーカーの言い分ではあった。しかしリレーアタックは、個々の車両純正キーが発する信号を使った手口のため、電波を遮断するポーチにリモコンそのものを入れるなどの方法以外に防ぐ手段がないのが現状だ。また、ロックしたドアの解錠に連動してシステムがOFFになる市販のセキュリティシステムでは、かならず解除されてしまう。どんなに強固な盗難防止システムを持つ最新型車でもドアロックは瞬時に空き、プッシュボタン押せばエンジン掛かって盗めてしまうというから、これまでの安全に対する意識も変わってくる。◆自分でできる対策方法このリレーアタックから愛車を守る簡単な方法は、スマートキーの電波を遮断できるものを持ち歩く方法。電波は金属製の容器に入れると電波が遮断されるので、スチールケースなどにスマートキーを入れて持ち歩く事をオススメしたい。「キーをロックしたらスチールケースに入れる」実はこれだけでも電波の中継を防げるので少なからず有効な方法とも言えるのだ。特に「自宅」こそ注意が必要だ。玄関などに愛車のカギを置いておく場合、夜中に玄関先に近づいてリレーアタックを受ける可能性もあるのだ。玄関に金属ケースを用意して、クルマを使わない時は常にケースにしまっておきたい。◆後付けできる盗難防止装置例えば、後付けでリレーアタック対策ができる盗難防止装置を紹介する。自動車向け盗難防止装置などを販売している株式会社キラメック(本社:愛知県半田市、代表取締役:加藤早人)は、「リレーアタック対策モード」を搭載した盗難発生警報装置を開発。12月4日(月)から販売を開始した。同社が新たに「リレーアタック対策モード」を搭載したリニューアルモデルとして販売を開始するのは、「盗難発生警報装置」のうち「VISION(ビジョン)」ブランドの「1460」「1480」シリーズおよび「SCIBORG(サイボーグ)」ブランドの「540H」「640H」シリーズの全2シリーズ・4モデル・8ラインナップだ。今回のリニューアルでは、使い勝手に合わせてシステムの解除方法を次の4つのモードや方法から選択できるようになった。1.通常モード純正のキー操作に連動してON/OFFする(リレーアタックでOFFしてしまう)2.リレーアタック対策モード1ONはできるがOFFはできない(緊急解除操作でOFFにするか、オプションのリモコンを使う)3.リレーアタック対策モード2アンロック操作2回で解除(純正リモコンの手動操作が必要)4.オプションのリモコン追加設定モードに関係なく追加でき、いつでもオプションのリモコンでON/OFF可能このうち汎用モデルの「VISION 1460」シリーズおよび「SCIBORG 640H」シリーズは、4つのモードや方法で、リモコンが付属していない自動車でもオプションの組み合わせで取付けでき盗難防止が可能。また、リモコンも通報型と操作専用の2タイプが用意される。車両盗難や防犯対策は常にイタチごっこ。日々手口も進化するので「コレで万全!」とは言えないので、常にプロショップに相談してみることをオススメする。
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