「くるまマイスター検定は、自動車をさらに広く、深く楽しむための絶好の機会。ぜひともクルマの知識を深めることで、さらなるクルマの楽しみを見つけ出して」こう語るのは、大のクルマ好きとしても知られるテリー伊藤。テリー伊藤が公式応援団長を務める「くるまマイスター検定」の第5回試験が、11月26日、全国13都市15会場で開催され、5千人を超えるクルマ好きが試験に挑んだ。試験は、1・2・3級、ジュニアの4カテゴリに分けて実施。4択マークシート方式で、100問(ジュニアのみ50問)の問題に60分で解答していく。日産グローバル本社ギャラリーで行われた横浜会場には、試験終了後にテリー伊藤と竹岡圭氏(モータージャーナリスト)が駆けつけ、受験者たちと“怒涛のクルマ談義”を交わした。クルマ大好きなテリー伊藤の、試験直後の受験者を前に言い放った名言を、ここにまとめよう。◆1級に合格したら名刺に書ける---:まず今回の試験について。「夢は1級ですよね。1級に合格したら名刺に書けるよね。合コンでも勝てますよ。絶対、勝てる!」---:実現していない自動運転のカテゴリは? という問題はわかった?「これはわかりますよ。“行きたいところに連れてってくれる”は、まだ実現できない。これは新型『リーフ』でも無理ですよね。これができちゃったらたいへんですよね」「でもね、リーフはすごくいい。チカラもあるしね。デザインもいいでしょ。あとはインフラだね。いろんなところでチャージできたらうれしいよね」「航続距離平均って、まだ300kmだけど、都心から銚子ぐらいまでが100kmほどだから。銚子でうまいもん喰って帰ってこれるようになったよね」---:モーターショーなどでメーカーの未来像を具現化したモデルを何という? という問題の答えは。(会場の子どもたちが『コンセプトモデル!』と正解を伝えて)「デキのいい子ですねー。将来楽しみだね」「あのね、今回のモーターショーで感じたのは、コンセプトモデルがシンプルなデザインになってきて、ものすごくうれしいよね。最近のワンボックス車は、強面のクルマばかりで、バックミラーとかに(その強面デザインが)映るとびっくりしちゃう」◆シルビアってブイブイいわせたクルマだよね---:では2級の問題。歴代の日産『シルビア』のなかで、国内販売台数が最も多いのは?(会場の子どもが「S13型!」と正解を伝えて)「いやー、変な子が多いね~(笑)。わかるの? スゴイね! 天才ですね。S13型は30万台ですか。当時、プレリュードとシルビアがデートカーの代表格でしたよね」「『アートフォース・シルビア』っていうコピーでコマーシャル展開して、けっこう六本木あたりでブイブイいわせたクルマですよね」「そのころはね、オレは『シビック』に乗ってたかな。スタイルがちょっとヨーロッパっぽくてね。あと『パジェロ』かな。SUVも好きだったんで」---:そうそう、いま乗っているクルマは?「オレはけっこう、安いクルマが好きでね。いまは5台ぐらい乗ってます。ホンダの『ビート』でしょ、それから初期型のワーゲン、サンドバギー、ジープ、『ミニモーク』かな。へんてこりんなクルマばっかり乗ってる。ちっちゃいクルマ好きなんですよね」「クルマがちっちゃいっていいよね。手を伸ばすと、反対側のドアが触れてロックできたりする。それぐらいのサイズのクルマがいいよね」◆豪華な賞も考えてますよ!---:なるほど。それでは次。日産『スカイライン』の歴史上、最初に「GT-R」という名称を与えられたモデルは?「C10型ハコスカGT-R。これはよかったな~。ちょうど大学生のころかな。あのころはホンダのNとかね、『サニー1000』、『チェリー』とか。そういうクルマに乗っていたから。スカイラインGT-Rは、夢のまた夢」「R32は高田純次さんが乗ってましたよ。あのころ「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」でいっしょに仕事しててね。このR32はよかったよね。連戦連勝でしたよね」「R34はスカイラインという名がついた最後のクルマだよね。スカイラインの残り香がある。男のクルマって感じがする」「いまね、クルマ購入の最終的なハンコって、奥さんが持ってるじゃないですか。このころのクルマは、男性がみんな『買いたい!』って思う時代だった。でもこれ(R34)なんかまさに、羊の皮をかぶった狼だよね」---:来年のくるまマイスター検定について。「いま、くるまマイスター検定って日曜日に開催してるでしょ。この週末に「どうしてもこれない」という人のために、もしかしたら、平日の設定もあるかもね」「それからね、豪華な賞も考えてますよ!」……ここまで40分。竹岡圭氏とテリー伊藤は、受験者との掛け合いも含めて、語りっぱなし。記者の印象としては、「みんなやっぱり、クルマが大好き」ということ。「ビートは手放せない」というテリー伊藤のことばに、ビートを今月手放してしまった記者は、ちょっとさみしい思いもしたけど……。それはともかく、とにかくクルマ好きたちが集まって、年齢・性別を問わずみんなでクルマQ&Aで盛り上がった現場に居合わせたのは久しぶりな気がする。