気象庁は、今シーズン初となる低温と大雪に関する異常天候早期警戒情報を各地に発表した。日に日に寒さが増し、いよいよ本格的な冬の足音が聞こえてきた。そろそろ愛車の冬支度を考えている読者も多いと思う。だがそもそも、冬を迎えるにあたって、愛車の冬装備をする人がどれ位いるのか?具体的にはどんな冬装備をしているのだろうか?「クルマと冬の装備」についてパーク24がアンケートを実施した。その結果が実に興味深いので紹介しよう。◆冬の備えに対する世間の考えは?そもそも、冬に備えてクルマに何らかの装備をすると答えた人は全体の8割に上り、ほとんどのユーザーが何らかの“冬支度”をしていることが分かった。実際にどんな備えをするかについては、「スタッドレスタイヤに履き替える」が52.9%で最多、次いで「チェーンを用意する」が21.6%と高い割合を占めたのはイメージしている通りと言える。3番手には「スコップや毛布をクルマに装備する(11.8%)」という回答が続く。また、スタッドレスタイヤとタイヤチェーンを併用する人も見られたほか、選択肢「全てを装備」する人もいるのが興味をひく点だ。クルマの運転頻度別の装備状況をみると、「毎日」運転する人は複数の備えをする割合が高く、運転頻度が減少するにつれて、装備が少なくなっていく。特にタイヤへの装備については、「毎日」運転する人は「スタッドレスタイヤに履き替える」が「チェーンを用意する」に比べ10ポイント以上も高いのに対して、それ以外では「チェーンを用意する」割合の方が高く、運転頻度によって選択する装備の違いが顕著な点は妙に納得してしまう。◆冬支度をする理由とは?冬の装備をする理由は、「万が一の備え」が63.3%でトップ。次いで「降雪エリアに住んでいるから」の13%、「ウィンタースポーツのため」が7.3%と続く。一方で、冬の装備をしない理由としては「降雪の少ないエリアに住んでいるから」や、「降雪や路面凍結の際は運転を控える」といった回答で、背景には雪や凍結の際の移動手段として、どこまでクルマが必要になるのかという事情がありそうだ。◆冬場のクルマの困り事最後に、冬場のクルマに関する困りごとについて。トップは「フロントガラスの霜」の53%、次いで「運転中のガラスの曇り」の39.4%で、「雪道・アイスバーンでのスリップ」32.6%と続く。視界の確保に関しての悩みが多いことが分かる結果だ。また、「雪道・アイスバーンでのスリップ」を経験したことがある人の6割以上が「スタッドレスタイヤに履き替える」、2割が「チェーンを用意する」と回答していて、自らの経験から備える人が多い傾向なのが興味深い。冬の事故の要因となる降雪や路面凍結への対策として、スタッドレスタイヤへの履き替えや装備品などの事前準備に加えて、急ハンドルやスピードを抑えるといった安全運転を心がけることが最も重要だ。すでに北海道から東北地方にかけて初雪が観測されているので、冬本番になる前に地域に合わせた冬への備えをしっかりしておきたいものだ。■調査概要調査対象:タイムズクラブ会員(2016年6月23日以降に入会し、直近のタイムズ駐車場・B-Times・タイムズカープラス・タイムズカーレンタルの利用者)調査方法:非公開型インターネットアンケート調査期間:2017年6月23日~2017年6月29日有効回答者数:7,405名
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