埼玉県所沢市の西武園ゆうえんち西口駐車場で9月24日、「昭和のクルマを守る集い」が開かれ、国内外の旧車約200台が集まった。主催はオールドカー倶楽部 東京。今年で5回目の開催。当初は東京都あきる野市の東京サマーランド駐車場で行われていたものが、昨年からこの場所に移転。今年も5月に開催される予定だったが、西武園ゆうえんちの火災により延期されていた。そのため、当初の参加希望者が再集合できるか主催者側も心配していたというが、関東エリアの他に長野や新潟、秋田といった遠方からも240台がエントリー。そのうち都合のついた約200台が集結した。スワップミートやクラブスタンドも数多く店開き。こう例となった懐メロのバンド演奏も行われ、見学者もたくさん訪れた。この日も、旧車イベントの常連が顔を見せていた。いつものように福島から走ってきたのは、マツダ『T1500』(1963年)。東洋工業(現マツダ)が、かつて生産・販売していた小型三輪トラック(オート三輪)だ。オーナーのSさんは74歳。高速道路でも時速60kmに抑えるなど慎重にドライブしながら各地に顔を出している。今回も荷台には農産物や骨とう品を満載。自家米などはすぐに売り切れていた。SUBARU1000クラブ「Aの会」から参加していたのは、スバル『1000』スポーツセダン(1968年)。1000の「EA52」型をベースに圧縮比を10.0に上げ、ソレックス・ツインキャブレターを装着するなどのチューニングが施されている。塗装は新車時のまま。ほとんどがオリジナルを保っている希少車である。珍しかったのは、いすゞ『ヒルマンミンクス』スーパーデラックス(1963年)のPH50型。かつていすゞ自動車がイギリスのルーツ・モーターズ社と提携し、ノックダウンで製造販売していた車だ。1957年に純国産化を果たしている。この個体はかつて医者が25年間乗っていたものを譲り受けた後、約50万km! を走破してきたという。現オーナーの所有車はこれ1台で、今も買い物から遠出までこなすというから驚きだ。”プレーンバック”と呼ばれた独創的なスタイルが、今も新鮮に見えたのは日産『チェリー』クーペ X-1R(1973年)。Rは、ベースのX-1にオーバーフェンダーや大型のディスクブレーキなどを装備しつつ軽量化。車両重量は700kgを切るほどだ。リアシートを倒すと、大人が横になれるほどの広い空間に。オーナーが若い頃には車中泊も苦ではなかったという。ホイール以外はほぼノーマルを保っていた。
NA/FDの復刻樹脂パーツや外板パネルに加え、AZ-1用ポリカーボネート製ガラスも!?“長野のレストア職人”駒場豊が描く新たな旧車パーツの未来…マツダファンフェスタ2024 2024.10.24 Thu 13:10