【カーオーディオ・マニア】Clarion『Full Digital Sound』は気軽に楽しむべきシステム!? その“合理性”と“汎用性”を再検証!
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革新的なカーオーディオシステムClarion『Full Digital Sound』。衝撃のデビューから約1年半が経ち、愛好者の数も増え続けている。だがしかし、一部ではこれを上級なシステムだと捉え、身近なものとして感じられていない向きもあるようだ。
しかしながら『Full Digital Sound』は実は、“合理性・汎用性”が高く、気軽に楽しむことのできるシステムである、という一面も持っている。これまでそこのところを深堀りできていなかったので、今回は改めてそこに切り込んでいこうと思う。
そんな折、Clarionもサポートしている「KONDO RACING」からスーパーGTに参戦中の注目の若手レーシングドライバー、佐々木大樹選手が、愛車「日産・エクストレイル」にこれを搭載したというニュースが編集部の元に届けられた。聞けば佐々木選手はまさに、『Full Digital Sound』を気軽なスタイルで取り入れているという。同選手へのインタビュー取材も交えながら、Clarion『Full Digital Sound』の“合理性と汎用性”について、じっくりと再検証していく。
■ただ革新的なだけではない。“取り入れやすく”仕上げられているところもポイント。
早速、Clarion『Full Digital Sound』が、どのように“合理的”であり、どう“汎用性が高い”のかを、具体的に解説していこう。
『Full Digital Sound』は、アナログ信号でなければスピーカーを駆動できないという常識を打ち破り、デジタル信号のままでスピーカーを鳴らすことに成功した、世界初のカーオーディオシステムである。そして当システムは、その革新性の高さゆえに、“高音質・省電力・省スペース”等のこれならではの利点を多々携えることができている。それら利点を多く方々に手にしてもらえるように、取り入れやすい仕様で仕上げられている、というわけなのだ。
ちなみに、Clarion『Full Digital Sound』のミニマムな導入プランは、フルデジタルサウンドプロセッサー(サウンドプロセッサー/ツィーター/コマンダー)の『Z3』(税抜価格:12万5000円)と、フルデジタルスピーカー『Z7』(税抜価格:8万7000円)とを用いて、「フロント2ウェイシステム」を構築することだ。
このときのシステム総額は21万2000円なのだが、これはむしろリーズナブルな価格であると言っていい。巷の「単体DSP」の相場は15万円前後だ。となると残り5万2000円。この金額で揃えられるスピーカーとパワーアンプとなると、選択肢は限られる。エントリーモデルの中から選ぶしかない。対してClarion『Full Digital Sound』の実力は、エントリーシステムと対抗するレベルを超えている。
そして先にも説明したとおり、インストール性も高いので、取付工賃も比較的に少なめで収まる。スピーカーインストールに関しては、手を掛けようと思えばやれることはさまざまあるが、そうであることは既存のスピーカーも同様なのでそれはひとまず置いておこう。総額で考えれば、通常のフルシステムを導入するよりも確実に取り付け工賃は少なくてすむ。結果、掛けた金額に対して得られる満足度が高くなる。この点においても、『Full Digital Sound』は“合理的”であり、高い“汎用性”を示している。
さて、佐々木選手は今回、どのような経緯でこのシステムを搭載することになったのだろうか。佐々木選手「昨年、レース場やイベント会場で、何度もClarion『Full Digital Sound』が搭載されたデモカーの音を聴いていて、その度に、いつかは自分の愛車にも装着したい、と思っていました。ようやく時間が取れて、取り付けをお願いできたんです。
今年の『スーパーGT』は、8月26日予選・27日決勝の『Round 6 SUZUKA』、10月7日予選・8日決勝の『Round 7 THAILAND』、11月11日予選・12日決勝の『Round 8 MOTEGI』を残すのみだ。国内の鈴鹿サーキットとツインリンクもてぎでは、イベントスペースにてClarionブースが出展され、『Full Digital Sound』の試聴も行えるとのことなので、時間が許せばぜひレース会場まで足を運んでいただいて、佐々木選手の活躍を見届けつつ、Clarion『Full Digital Sound』の音もチェックしてほしい。
Clarion『Full Digital Sound』は、決して近寄りがたいものではない。“合理性”、“汎用性”が高く、気軽に取り入れられるシステムとなっている。興味を持ちつつもハードルの高さを感じていたというならば、そこのところは認識を新たにすべきではないだろうか。この先進性と高音質は、案外簡単に手にできる。まずは、実際のサウンドに触れてみるベシ。
Clarion『Full Digital Sound』は気軽に楽しむべきシステム!? その“合理性”と“汎用性”を再検証!