埼玉県さいたま市のClarion本社を訪ね、『NXV977D』と『Full Digital Sound』が搭載されたニューデモカー「トヨタ・プリウス」を取材し、『NXV977D』の使い心地や、『Full Digital Sound』と連動することによって得られる相乗効果も体験してきた。そのリポートも併せてお伝えしていく。
さらに、3つ目の特長である“オーディオ性能”についてだが、これには着目すべきポイントが2点ある。1つは「ハイレゾ音源対応」。192kHz/24bitまでのWAV/FLACファイルの再生が可能となった(『Full Digital Sound』の『Z3』接続時においては、デジタルアウトは96kHzまでの対応<192kHzのファイルはダウンコンバートされる>となる)。そして、もう1つが『Full Digital Sound』との接続対応。同システムと連携させたとき『Full Digital Sound』のコマンダーが不要になり、『NXV977D』の操作画面でコントロールすることが可能となる。『Full Digital Sound』の良さが、さらに活きてくるのだ。
そして3つ目のケースとは、「Clarionの『Full Digital Sound』ユーザーに、格段の操作性の向上と、完全なるデジタルシステムの完成がもたらされる」というものだ。
『Full Digital Sound』と『NXV977D』を融合させると、『Full Digital Sound』の使いやすさが一段と向上する。『Full Digital Sound』のコマンダーで行えていたことがすべて、ナビ画面で行えて、対応している車両ではステアリングリモコンが使えるようにもなる。
そして、音楽信号が1度もアナログ信号に変換されることなく音に変わるという、真のフルデジタルシステムが完成できる。ハイレゾ音源、CD、DVD、地デジ、Bluetooth、さらに言えばナビ音声までもがフルデジタルで再生される(ラジオの音声のみ、受信時はアナログ信号)。もっともナビ音声がスペシャルに高音質である必要はないが、「すべてがデジタル」というこのわくわく感は、『NXV977D』+『Full Digital Sound』でしか味わえない。