BSサミット事業協同組合は7月10、11日の2日間にわたり、ANAインターコンチネンタルホテル東京(港区)で「2017年全国大会」を開催した。鈑金・塗装、整備のプロショップネットワークとして設立されてから20周年という節目の大会には、全国から約500社の組合員のほか、国会議員、行政担当者、損害保険会社、ロードサービスアシスタンス会社、提携企業など多くの来賓が集まった。初日には、同組合の磯部君男理事長が本年度の事業戦略を発表。このなかで、3つのテーマとして「コネクテッドカー時代への対応」、「世界基準の車体整備工場へのステップアップ」、「新たなビジネスプランの策定・実行」が掲げられた。コネクテッドカーに関わる話では、CG映像などをふんだんに使用しながら、事故が減る仕組み、使用部品が減少していく現実などを説明。そのうえで「コネクテッド技術は自動車業界の常識を一変する。車体整備業も激しい変化に対応しないと生き残れない」と会場を鼓舞した。続いて発表された世界基準の車体整備工場というテーマについては、同組合が規定する優良工場システムの最上位に「テュフ ゴールドランク工場」というグレードを設置する構想を発表。「BSサミット基準工場」、「エクセレント車体整備工場」という並びの上位に位置づけることで、組合員工場のさらなる発展などが目指される。また新たなビジネスプランの話では、広がりを見せる自費修理に対応するため、これまでとは異なる切り口のビジネスモデルを作り上げることが明らかにされた。最後は「自動車業界の予想を超える激しい変化に対応するため、BSサミットの組織体制をフレキシブルに動ける組織にチェンジすることが課題。日本の整備業界をリードするための展開を進めていく」という言葉で挨拶を締めくくり、組合として向かう今年度の方向性を示した。大会はこの他に、懇親会や組合員向けの講演会、各委員会活動などが行われた。
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