表彰式の冒頭、主催者代表として日刊自動車新聞社の市川社長による挨拶が行われ「最近ではドライブレコーダーなど機能面や安全性を考えた商品が話題となっております」と話す通り、現在の市場背景を意識した選考基準となったことが窺える。
今年のグランプリに輝いたのは、カーメイトのドライブレコーダー機能付き全天周360度カメラ「d'Action 360(ダクション360)」。


ドラレコといえば、車内に装着して運転中や事故時の映像を記録する自己防衛ツールとして知られているが、同製品は全天周360度で横からの衝突も記録できるほか、車内の楽しい様子も撮影できる。それに加え、取り外し可能で車外でもアクションカメラとして楽しく活用できるところがウリだ。さらに、本体から無線LANを通じてスマートフォンに映像を送ることもでき、手軽にSNSでシェアすることも可能。「万が一のため」だけではなく「いつでもどこでも」使えるドラレコはこれまでになかった発想で、「ドライブアクションレコーダー」という新ジャンルを作り、ドラレコの新しい価値を生み出した点が高く評価され、グランプリを受賞した。
そのほか、今回の「用品大賞2017」では、長年に渡ってカー用品業界の活性化のために様々な活動を行っている、住野公一氏(株式会社オートバックスセブン相談役・オートアフターマーケット活性化連合代表)の功績を讃え、特別賞として業界功労賞が贈られた。
住野氏は、表彰式後の懇親会の場で来賓挨拶を行い「商品のアイデアは、お客様の生活に近づくことで生まれてくる」と話し、カー用品店の駐車場に止まっている車を見ることで、カーオーナーたちが求めている魅力的な商品を生み出すヒントを得られると語った。

日刊自動車新聞用品大賞は、自動車ユーザーに向けて多彩で充実したカーライフを提案するとともに、自動車用品の販売促進と業界発展に寄与することを目的に、1987年から毎年選定され、今年で30回目を迎えた。
今回の選定対象は、2016年4月から2017年3月の期間に注目を集めた各ジャンルのカー用品。販売数量だけにとらわれず「技術開発力」「企画力」「アイデア」「ユニークさ」「パイオニア精神」を重視し、カー用品量販店へのヒアリングやアンケート調査の結果も反映して各部門賞が選定された。
◆「第30回 日刊自動車新聞用品大賞2017」受賞一覧
【グランプリ】
カーメイト「d'Action 360」
【準グランプリ】
トラスト「sirius meter」シリーズ
【タイヤ・ホイール部門賞】
日本グッドイヤー「Vector 4Seasons Hybrid」
レイズ「VOLK RACING TE037 DURA」
【カーナビ・カーAV部門賞】
富士通テン「ECLIPSE ドライブレコーダー 内蔵録ナビ AVN-D7/AVN-D7W」
【スポーティング部門賞】
エッチ・ケー・エス「HIPERMAX Gシリーズ」
【ケミカル部門賞】
中央自動車工業「MT-10 EFFI」
ソフト99コーポレーション「ルームピア クロスバリア」
【アクセサリー部門賞】
PIAA「車載保冷&温冷庫エクセルクール」
【アイデア部門賞】
アルパイン/アルパインマーケティング「ALPINE STYLE」
【機能用品部門賞】
日本ライティング「LEDバルブシリーズ Zeus/ZRAY」
【バッテリー部門賞】
パナソニック/パナソニックカーエレクトロニクス「caosシリーズ」
【安全補助部門賞】
製造・ミラリード/販売・オートバックスセブン「ペダルの見張り番」
ユピテル「全天球ドライブレコーダー marumie Q-01」
【女性に人気de賞】
エステー「SHALDAN My Aroma for CAR」
【アプリと連動de賞】
ソフトバンク コマース&サービス「ナビうま ハンドルリモコン for Yahoo!カーナビ」
【車内空間部門賞】
辰巳屋興業「LEDルームランプ『POWER LED ROOM』」
【整備サポート賞】
エムケー精工「CVT&ATオートチェンジャー 『TF-3000Z』」
【ロングセラー賞】
D1ケミカル「SOD-1 Plus」
デンソー「カーエアコン用フィルター『クリーンエアフィルター』」
ナポレックス「セーフティーサインシリーズ」
【特別賞】
パシフィック工業「エアコン用クリーンフィルター 交換マニュアル」
日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会(NAPAC)「8月2日は オートパーツの日」
【特別賞(業界功労賞)】
住野公一氏(株式会社オートバックスセブン相談役・オートアフターマーケット活性化連合代表)