4月19~22日の4日間、台湾の台北市で「第33回台北国際自動車部品及びアクセサリー見本市(通称:台北AMPA)」が開催された。会場には、15カ国から約1200の企業・団体が出展し、約3300のブースが構えられた。今回は現地の生の様子をレポートする。◆世界の自動車業界が熱い視線を送る台湾自動車部品生産高の90%が輸出用と、世界のオートアフターマーケットにおいて重要なハブとなっている台湾。世界から熱い視線が送られている現状を証明するように、会場には新規市場の開拓を目的とした128カ国以上のバイヤーたちが集結するなど、終始にぎわいを見せていた。台湾のカーディテイリング分野は、カーフィルム施工の需要が中国同様にとても高い。そのため、スパッタリングなどで断熱の機能性の高さをうたったものや、豊富なカラーバリエーションを掲げたものなど、さまざまなタイプのウインドウフィルムを展示するサプライヤーを多く見かけた。実際に会場から一歩外に出て街を歩いてみると、カーフィルム施工店をすぐに発見した。店先には、米国のウィンドウフィルムブランド「LLumar」をはじめ、さまざまなブランド名が掲げられていた。一方で、日本ではよく見かけるラッピングフィルムの展示は少なく、ひと味違う展示会の雰囲気を感じることができた。◆日本ではあまり見ない光景が多数ほかに特徴的だったのが、転写フィルムを使った木目の表面加工や芳香剤など、日本では最近あまり見かけなくなったカスタムが多く並んでいたこと。そのなかに最新のVR(仮想現実)技術を使った内装カスタムの展示もあり、どこか懐かしさと新しさが入り混じった展示会という感覚を覚えた。また、日本の展示会ではあまり見かけない外装パーツのサプライヤーも目立ち、そこではフェンダー・バンパー・ヘッドライトなどが展示されていた。自動車メーカーの意匠権という問題や、それ以上にドレスアップパーツと補修部品が別の流通という認識が根づいた日本のアフターマーケットとはこういう部分でも大きく異なっている。◆「獲得すべき市場」の一つと捉えられるアジア市場会場を見渡して思ったこと。それは自動車アフターマーケットの需要、すなわちビジネスチャンスがここ台湾にあるという実感だ。日本国内の消費が年々減少傾向を辿る中、自動車業界は新たに収益の獲得が見込まれる市場への参入を本格化させる動きを見せている。今回のAMPAでも日本からダイワオートモビルズがブースを出展。ナノメタルコーティングなどの商材を展示し、デモを実施していた。アジア市場は魅力的で「獲得すべき市場」の一つと捉えられている。実際に会場を訪れると新たな可能性を探る出展者と多くの来場者、この両者の熱量を肌で感じとることができた。自動車アフタービジネスの動きが急加速しているという思いが、一段と強くなったイベントだった。
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